ダールジャで、16人の兵士が犠牲となったテロ攻撃に関し、トルコ軍によって用意された報告書によると、攻撃にはそれぞれが連結された、一個あたり400キロの重量を持つ8つの「トール・サリャ」方式の爆発装置が使用された。
ハッキャーリ県ダールジャ地区で、9月6日にPKKのテロリストたちによる爆弾攻撃によって16人が犠牲となった。トルコ軍は事件の直後に包括的な調査を開始させた。現場で専門家によって行われた調査が完了し、まとめられた「ダールジャ・レポート」が、参謀司令本部へと届けられた。まとめられた報告書において注意を引いた点は、テロ組織PKKが攻撃の瞬間に使用した爆発物の量である。報告書によれば、組織は、ダールジャの攻撃のために3200キロもの爆発物を使用したのだ。
「トール・サリャ」方式
攻撃の直後にヴァタン紙は、攻撃が、「トール・サリャ」と名付けられたシステムで構成されていたと報道した。このシステムでは、目標物に応じて、バッテリー、ケーブル、そして無線がそれぞれ接続された「手製爆発物(EYP)」が、一つずつもしくは二回に分けて、もしくは全てを一遍に、爆発させることができる。トルコ国軍のダールジャ報告書においても、テロ攻撃に際しては、この方法が用いられたということが注目された。報告書によれば、攻撃において、それぞれが連結された8つの装置が用いられた。一つの装置には400キロの爆発物が使用された。「トール・サライ」において使用された爆発物の総量は、3200キロであることが確認された。
5個が爆発した。
ダールジャ・レポートによれば、事件の現場に向かった「地雷と手製爆発物撤去チーム」(METİ)は8体から構成される「トール・サライ」のうちの3体を確認し、これらの撤去を行った。しかしながら4番目の仕掛けがテロリストたちによって爆発されたのちに、METİに属するコブラが損傷を受けた。METİチームを救助するためにやってきた軍警察特別機動隊(JÖH)チームも、残っていた4つの「トール・サライ」の仕掛けの奇襲を受けることとなった。
ウードゥルでも5トン
ウードゥルで9月8日に13人の警察官が犠牲となった攻撃は、現場の地下に仕掛けられた爆弾が爆発させられたのではなく、爆発物を積んでいたトラックに仕掛けられたものであることが明らかになった。このトラックは、「フィラズ」というコードネームの一人のPKKがある村人から2万リラで購入した。PKKは、藁の納屋に3日間隠しておいた5トンの爆発物を(トラックに)積んで、そのトラックを高速道路脇に放置した。「フィラズ」というコードネームのテロリストが、これらの爆弾を、遠隔操作で爆発させた。テロリストは、襲撃の後である村人のトラクターを手に入れ逃走したということが明らかにされた。事件に関係している2名が逮捕された。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
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