ボドルムで洪水被害
2015年09月23日付 Milliyet 紙


犠牲祭の祝日を控えた22日夜、3時間続いた豪雨はボドルム市に悪夢をもたらした。同市では降雨量が12時間で230kg/㎡(表記原文ママ)を記録し、山から流れ落ちた水で町は戦場のようになった。かつては川だったが、開発で大通りや路地になった市の中心部では、氾濫する水が目の前の車両数十台をマッチ箱であるかのように巻き込んだ。朝、この状況を見た人々は、命が助かったことを神に感謝した。


ボドルム市では22日夜9時から雨が激しく降り始めた。祝日のため混雑していた同市で、豪雨は3時間続いた。コップをひっくり返したように(バケツをひっくり返したような)雨が、止むのを期待していた住民らであるが、しばらくすると川の氾濫にみまわれた。


ギョクチェレル山から流れ落ちた水は、かつて川だった大通りや路地を冠水させ、木の枝を巻き込んだ泥水はあらゆるものを巻き込んだ。最も混雑する祝日を迎えるボドルム市では、道路は駐車された車で溢れ、それがさらなる惨状をもたらした。その後も洪水は行く手を遮るバイクや自動車を海にまで押しやった。車両は重なり合い、通りでは水位を増し、家やオフィス、店舗なども浸水した。


■洪水で300メートル流された車両

氾濫した水はウチュクユラル通り、デレ通り、ハマム通り、アタトゥルク通り、ジェヴァト・シャキル通りでは、水位が2メートルにも達し、数十台もの車は300メートル先のアズマク・バシュ橋まで流された。一部のバイクは海まで流された。一方路上で洪水に巻き込まれた車の運転手や歩行者らは大きな恐怖を感じた。流された一部の車の運転手や乗客は住民らにより救出された。豪雨は3時間続いた。洪水の流れのあまりの強さで歩道は壊され、アスファルトには亀裂が入った。近年数を増やしている巨大なショッピングモールも例外ではなかった。最新の技術で作られたショッピングモールは、内部はひざ上まで浸水した。雨が収まったことで救出活動が始まった。


■2-3メートルまで冠水

被害の状況は、朝方太陽が昇り始めるや、一層明らかとなった。戦場のような様相を呈した市の中心部を見た人々は驚きを隠しきれなかった。中心部の住宅の前に自動車やバイクを停めていた人々は、朝外に出てみたらそれらが無くなっているのに気付いた。ウチュクユラル通りに駐車した車を300メートル先で発見したエルタン・バシャルさんは、「ボドルム市でこれほどの被害を目撃したことはない。この洪水は、あらゆる自治体や団体を動かすことになった。山から流れ落ちた濁流は水深2-3メートルを超えた。私も洪水に流された自分の車を300メートル先のところで見つけた。大事なのは命を失わなかったことだ。」と語った。

■職場にやってきた人々に衝撃

朝方、職場にやってきた人々は驚きを隠せなかった。何台かの車両が職場(オフィス、店舗)に入りこんでいた。100近いオフィスと、千棟以上の家屋が浸水したことが明らかとなり、車両約百台が流され、大きな被害を受けたことが明らかとなった。理髪店のメフメト・バユルさんは、「現在店は完全に閉店状態。2メートル浸水し、衝撃を受けている。」と話した。
23日朝、世界的にも有名なバルラル通りへ歩いてきた住民は目の前の光景に目を疑った。重なり合った車両、がれきや泥の中に埋まったバイクや自動車を前に言葉を失った。観光客も大きな衝撃を受けた。ムーラ広域市のオスマン・ギョルン市長もボドルム市に駆けつけ、緊急会議を開いた。

■コジャドン市長:これは天災だ

ボドルム市のメフメト・コジャドン市長は今日までこれほど大きな洪水を経験したことはないと話す。コジャドン市長は朝方にかけて全チーム一睡もせず作業にあたったとし、「私はボドルム出身だが、これほどの被害を目にしたことはない。これは一つの天災だ。ボドルムは現在戦場のようだ。われわれは朝まで作業を続けた。最大の支援は民間によるもので、人手および作業車両と言う観点からわれわれを援助してくれている。祝日(バイラム)の前に洪水が起こったことは悲しいことだが、幸いにも死者がでなかった。現在広域市市長がボドルム市に駆けつけ、共同で緊急会議を開いた。急いでバイラムの準備もするつもりだが、ボドルムのインフラは大きなダメージを被っている。数十台の車両、住宅、オフィスが浸水した。私のホテルも初めて浸水した。現在被害状況の確認作業を続けている。」と語った。
ボドルム市のチームががれきの撤去作業を進める中、ムーラ広域市も捜索救助隊や首相府災害緊急事態対策庁のチームと協力して作業を開始した。

■記録的な豪雨

気象データによると22日の夜9時から23日の朝9時までのボドルム市での降雨量は合計230㎏/㎡で、過去の記録を更新したが、実際雨が強く降っていたのは3時間。3時間の降雨量は合計161㎏/㎡となり、これにより被害が拡大した模様。今秋初めての雨であったため、地面が雨水を吸収できず、川は木の枝などの流木ごみでいっぱいとなっていたとみられ、濁流が泥となって流れたことで、インフラを完全に寸断させたとみられる。
また、数年前に6つの川の上に築かれたボドルム中心部は、その構造上こうした問題に毎年見舞われていたが、これほどの規模の洪水は初めてであると指摘された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:38734 )