55年ぶり姉妹再会―ギリシャとトルコで離散
2015年09月25日付 Cumhuriyet 紙


ギリシャ-ギュミュルジネ(日本語ではコモティニ)出身の姉妹が、バイラムで55年ぶりに再会した。

ギリシャのギュミュルジネから55年前、始めはイズミルに、その後はボドゥルムへと移住した76歳のフェヒメ・オズカンさんが、長い年月を経てバイラム休暇のため訪れた地で、離れ離れになっていた姉妹に再会し、喜びをかみしめた。55年もの間お互いの姿を見ることなく過ごしてきた姉妹は、涙を流しその再会を喜んだ。

2人の子供と4人の孫を持つフェヒメ・オズカンさんは、21歳の時に休暇で訪れたイズミルで心を奪われた男性と結婚した。イズミルに移住した彼女が、その後地元に戻ることはなかった。55年の時を経てバイラム休暇のため出身地であるギュミュルジネを訪れたフェヒメさんは、オディオス・マラソネス街区アディノステス通りにあった彼女の実家を見つけた。かつての家の門を叩いたオズカンさんは、驚くべき事態に遭遇した。なんと家では、12歳の時に姉妹となった76 歳のサブリイェ・ヒュセインオウルさんが生活していたのである。彼女は感動的な時間を過ごした。55年間もの間会うことのなかった姉妹のバイラム休暇中の再会は、涙に包まれた。

■2人ともとても幸せ

長い年月を経たのち姉妹の姿を見たヒュセインオウルさんは、「フェヒメは私に最も素晴らしいバイラムの贈り物をくれました。離れ離れになった当時の決まりでは、ここからトルコに行った人は2度とこちらに戻ってくることはできませんでした。私たちもまた、貧しさゆえに祖国(トルコ)に行くことができなかったのです。 55年ぶりに再会した喜びをかみしめています」と述べた。

幸せそうな顔を浮かべたフェヒメ・オズカンさんもまた、以下のように話した。「サブリイェとは同じ家で、同じ庭で生まれ育ち、同じ学校に一緒に行きました。12歳の時に義理の姉妹になりました。私が生まれ育った地を訪問したいと思いました。生まれ育った街を、そして家を見つけました。そのあとサブリイェを見つけ、世界が私のものになったと思いました。なぜならサブリイェ以外、身内で生きている人は誰もいなかったからです。なんにせよ、サブリイェは私たちが生まれた家を守ってくれていたようです。離れ離れになった当時、私たちはとても貧乏でした。私はイズミルで結婚し、そのままそこにとどまりました。何年もの間、政府は私にギリシャに行くビザを与えませんでしたが、今回訪れる機会に恵まれました。とても興奮しました。このバイラムは本当に幸せです。これからは もっと頻繁に訪れるつもりです。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:38747 )