スィヴァス県スシェフリ郡に属するタタール村の住民らが、村の水源をほかの村々に提供することに反対して作業用機械を妨害したため、警察と軍警察らはTOMA(暴動鎮圧用装甲車)と催涙弾を用いて介入を行った。この事件により兵士1人と他4名が負傷し、また一部の住民が逮捕された。
スシェフリ郡の中心地から30キロほど離れた、160世帯ほどが暮らすタタール村を水源とし、灌漑を目的として利用されている水資源が、近隣のエスキメシェ、 ギョクチェケント、アクンジュといった村々に水源を提供することを目的としたプロジェクトが、県特別行政局により計画された。しかしこの計画に反対したタタール村の住民らは4月27日、工事を遂行する会社の作業用機械を村に入れることを許さなかった。関係者らの面会から5か月が経ち、計画を続行するため、受注建設会社と県特別行政局の職員らは昨日(10月1日)、軍警察とともに村を訪れ、水資源に蓋をする工事作業を行わせるよう要望した。これに反対した村人たちは、再び村の入り口を閉鎖し、作業を行わせなかった。
村人たちは手に棒を持って待ち構え、その中には女性も含み、計画を変更することがなければ反対し続けると述べた。軍警察は村人たちを説得するよう試みたが、結果は得られなかった。
■事件発生、負傷者も
今朝(10月2日)、事業を受注した会社の責任者らが軍警察とともに村を訪れた。警察官もまた軍警察のサポートを行った。村人たちは村の入り口にバリケードを作って閉鎖し、旗を広げて再び役員や警察官の通行を認めたがらなかった。警官らは説得が功を奏さなかったため、介入を行った。シヴァス警察局のTOMAが放水を行い、また軍警察も催涙弾を用いて介入した。村人たちは石を投げてこれに対抗した。
戦いの場と化した今回の事件で、兵士1名と3名の村人が軽傷を負った。催涙ガスにより気分を悪くした人々に対しては、村の入り口で待機していた救急車で処置が施された。一部は病院に搬送された。
事件の後、軍警察の監視下の元で、工事が予定されている水源地域に会社職員らが入った。今回の事件により、数名の村人が逮捕された。
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:38799 )