ハーメネイー最高指導者「イラン国営放送は《ソフトな戦争》に対抗するための前線基地」(1)
2015年10月13日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム紙2面】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日〔2015年10月12日〕朝、国営メディアの責任者たちやイラン国営放送監督評議会の委員らと面会し、その中で「覇権体制〔=欧米諸国〕がイスラーム共和国に対して仕掛けている、綿密に計画された大規模かつ全面的なソフトな戦争」の諸目的について説明をし、この複雑怪奇なる戦争の最大の目的は「人々の価値観の変容」であるとした。同師はまた、この重大な戦いで国営メディアが果たすべき固有の役割について強調した上で、国営メディアの責務の実現に向けて精確で理性的な計画を立てること〔の必要性〕を強調した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は自身の演説の冒頭で、まずイラン・イスラーム共和国体制下における国営メディアの重要性を説き、〔インターネットなどの〕新興メディアの力によって生まれている巨大なメディア運動に触れた上で、次のように述べた。

国営メディアは、このような驚くべき巨大な戦闘、避けることのできない望まれざる戦いの場に立っている。まさにここが、《ソフトな戦争》が起きている複雑かつきわめて重要な場所なのである。

 イスラーム革命最高指導者は、〔体制の維持・発展に〕高い関心とモチベーションをもった有識者に向けて、《ソフトな戦争》の諸側面について詳細な調査・研究をするよう呼びかけた上で、「《ソフトな戦争》では《ハードな戦争》と同じ目的が、しかしより包括的かつ深い形で追求されているのだ」と述べた。

ソフトな戦争が目指しているのはイスラーム共和国の変質

 同師は《ハードな戦争》と比べて《ソフトな戦争》がもつ、複雑さや危険性について一部指摘し、「ソフトな戦争はハードな戦争とは異なり、明瞭なものでもなければ、具体的に感じられるものでもなく、ときには相手側が打撃を加えているというのに、標的となっている社会は夢うつつの状態に陥って、攻撃されていることに気がつかない、といったことすらあるのである」と付け加えた。

つづく


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( 翻訳者:8413106 )
( 記事ID:39097 )