ハーメネイー最高指導者「イラン国営放送は《ソフトな戦争》に対抗するための前線基地」(2)
2015年10月13日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者はさらに、「ハードな戦争は通常、人々の感情を沸き立たせ、国民的団結・連帯を生み出す。ところがソフトな戦争は〔敵に〕対抗しようとするモチベーションを失わせ、〔国内の〕対立を惹起させる元となる」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、ハードな戦争と比較して、ソフトな戦争がはるかに懸念されるべき危険性を持つことを指摘した上で、次のように述べた。
ソフトな戦争はイランに限ったことではない。ただイランについて言えば、よく練られ、計算されたこのソフトな戦争の主な目的は、イラン・イスラーム共和国の変質なのであり、その内面と性格を、外見を保ったまま変化させることにあるのである。
同師は、内面と性格の変化とは革命的モチベーションやスローガン、教え、そしてその大いなる目標の変化を意味するのだと強調した上で、次のように付け加えた。
敵によるソフトな戦争の枠組みにあっては、「イスラーム共和国」という名称が残ったり、そのトップにターバンを巻いた人物が座ったりしても、特に問題ではない。重要なのは、イランがアメリカやシオニズム、そして世界的な権力のネットワークが目指す目的をかなえる存在になることなのである。
ソフトな戦争が語りかける相手はエリート
イスラーム革命最高指導者は、このようなソフトな戦争の主な標的は、国の責任者たちであり一般民衆であるとし、
ソフトな戦争では国の責任者たちに向けた計画が練られていることについて、私はこれまで彼らに話してきたし、これからも話していくつもりだ。しかしソフトな戦争が主に語りかけている対象とは、〔国の責任者というよりはむしろ〕一般民衆であり、特に〔各界を率いる〕エリートたちや大学関係者、学生、若者、そして〔社会で〕活発に活動する人々たちなのだ。
と指摘した。
つづく
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( 翻訳者:IM )
( 記事ID:39098 )