ハーメネイー最高指導者「イラン国営放送は《ソフトな戦争》に対抗するための前線基地」(5)
2015年10月13日付 Jam-e Jam 紙

イランとアメリカの影響下にある国々とを比較することが必要

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、〔現代世界が抱える〕さまざまな問題や流血の内戦、そして近年世界で起きた一部の革命が旧体制へと後戻りしている現状に触れ、次のように述べた。

イランの今日の状況ならびに目を見張るべき国の進歩をよりよく理解するためには、歴史的なアメリカ独立宣言から約40年が経った時の同国の状況や、フランス大革命から40年が経ったときの同国の状況と、イランの現状とを比較することが必要だ。

 イラン国営放送内では〔世界の歴史や現状について〕基礎的で包括的な分析が行われることが必要だと説明した革命最高指導者は、さらに次のように指摘した。

この見地に立って、外国人たちが〔イスラーム共和国体制に対して〕行う負のイメージ操作を考慮に入れておくことが必要だ。彼らがソフトな戦争の目的実現のために、世界中の人々、さらにはイラン人自身に対してすら、イラン〔の現実〕を転倒させて紹介しているということに気がつかねばならない。その一方で、世界に関する彼らメディアの描写は、きわめて恣意的なのだ。

 同師は国営メディアの責任者たちに向けて、基礎的で現実直視の分析を行うためには、過去40年間にわたってアメリカの影響下で過ごしてきた、域内の一部の国々と、イスラーム共和国の状況を比較するべきだと提案し、「この比較によって、〔アメリカへの〕屈服がいかなる結果をもたらし、抵抗がいかなる善や進歩をもたらすかが分かるだろう」と述べた。

〔‥‥〕

 同師は国営メディアを体制のメディアであり、国、そして革命のメディアであるとした上で、「イラン国営放送はソフトな戦争に対抗する、活動的な前線基地であり、国営メディアで働く責任者や職員たちは、このソフトな戦争の軍司令官であり兵士なのである」と強調した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:SYK )
( 記事ID:39101 )