スィルヴァンで外出禁止令10日目・・・
2015年11月12日付 Milliyet 紙


 スィルヴァンで、外出禁止令中の地区に入ろうとした人民の民主主義党(HDP)党員らに許可が下りず、騒動が起きた。高圧放水とガスで警察が介入する中、HDPの共同党首、フィゲン・ユクセキダーの頭にガス弾のカプセルが当たった。

 HDPのフィゲン・ユクセキダー共同党首、イドリス・バルケン会派副代表、国会議員たちからなる一行は、今日の午後からスィルヴァンに向かい、そこで集まっていた群衆グループとともに、外出禁止令が出ているテケル、メスジット、コナックの各地区へと行進しようとした。しかし、しばらく進んだ後、行く手を警察の装甲車に阻まれた。

 警察当局が、HDP党員らは同地区へは入れないと説明し、解散を求めたため、HDP党員と警察当局との間で言い争いが起こった。その際、一団と治安部隊との間に揉み合いが起き、警察は治安上の理由から許可出来ないと伝え、解散を求めた。

■ガス弾がユクセキダーに命中

 一団が解散する様子がないと、警察は高圧放水、催涙ガス、催涙弾で介入を始めた。この騒動で、HDPのユクセキダー共同党首がガスを浴び、ずぶ濡れになった。騒動の中、国会議員数人も倒れる様子がうかがえた。その際、投げ込まれたガス弾のカプセルが共同党首めがけて飛んできた。

 この騒動は暫く続いたが、その後HDPのバルケン会派副代表が警察幹部と話し合いをふたたび行った。警察が、進入許可は出せないと伝えると、HDP党員らはその場から離れスィルヴァン自治体へ向かった。

■テロリスト50人という主張…

一方、郡では、テロ組織の指導により実施が望まれた、いわゆる「自治」宣言後、道に塹壕を掘って爆弾を設置した者に対して治安当局の作戦が継続している。

当局は、郡ではいまだに爆発物が仕掛けられた塹壕15箇所と、500近いロケット弾が発見され、テロリストおよそ50人が先述の3地区に紛れていると述べた。また、昨日実施された作戦では、治安当局に対しテロリストがロケット弾50本を用いて攻撃してきたと伝えた。

■数多くの家族が移住

 塹壕とバリケードが張り巡らされた大通りでは、テロリストの攻撃と市民への抑圧で生活に支障が出た多くの人々が家を離れざるを得なくなっている。一部の家族は手荷物を纏め、郡内のより治安の良い地区に住む親戚の所に住むことを選び、また一部は郡外へと移住していった。

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:39149 )