ガーズィアンテプIS捜査で自爆、警官4名負傷
2015年11月14日付 Milliyet 紙

ガーズィアンテプで、警官隊が追跡調査していたIS(イスラム国)の拠点となっている部屋に踏み込んだところ、自爆が起きた。ISの構成員が自ら起こした爆発によって、室内にいた特殊作戦班と、アパート前で待機していた4名の警官が崩壊したバルコニーが当たり負傷した。事件後に逃走したIS構成員1名が確保され、拠点周辺にあるアパートの空室では長時間の捜索が行われた。

テロ対策情報支局の警官達は、アンカラで起きた爆発に関係したとされるISの構成員を追跡捜査していた。これまで警官によって追跡されていたIS構成員が14日、拠点として使われている家屋へ入ったことが確認された。この後、警官達は拠点に対し実力行使を決定し、この地域へ特殊作戦員を含む多数の班が派遣された。

■自爆が起こされた

ベイレルベイ地区に装甲車でやってきた警察は、まだ多くのアパートが建設中の地域で警戒態勢を敷いた。その後10階建てのビルの5階にある拠点へ、特殊作戦員を含む警官達が踏み込んだ。これに気づいたIS構成員は、部屋にあった複数の爆弾を爆発させたという。部屋へ突入した一部の特殊作戦員は爆発の衝撃で、またビル前で警戒態勢を取っていた警官達は爆発の影響で崩壊したバルコニーの破片が落下したことで負傷した。

■IS戦闘員1名を確保

爆発とバルコニーの崩落した破片で負傷した4名の警官は、事件現場へ呼ばれた救急車によって町の病院へ搬送された。治療が開始された負傷者のうち、1名が重傷、他の3名は命に別状はないという。この間、警察は作戦前に部屋から脱出したIS構成員1名をイペキヨル大通りで確保し、逮捕した。

■IS構成員2名を何時間も捜索

爆発の後、この地域に多数の装甲車と警官隊が派遣された。ガーズィアンテプ県のアリ・イェルリカヤ知事も現場へかけつけ、現場に居た警官から情報を得た。イェルリカヤ知事は、しばらく周辺を調査した後、負傷した警官達が治療を受けている病院を訪問した。

特殊作戦班は、拠点となっていた部屋周辺にあるいくつかのアパートで捜索を行った。拠点から脱出した、もしくはこの地域のIS構成員と繋がりがあり作戦中に逃亡したとされる2名に関する証言に基づき、警官達は、工事は完了したものの誰も入居していないアパートへ立ち入り、全ての部屋をひとつひとつ捜索した。警察は2時間以上にわたって捜索を行ったが、誰も発見できなかった。

■IS捜査で負傷した警官の氏名が判明

ガーズィアンテプでのIS捜査で起きた爆発によって負傷した警官4名の氏名が明らかになった。

得られた情報によれば、ガーズィアンテプで警察がテロ組織ISの拠点に対して行った捜査において、1人のIS構成員が身につけていた爆弾を爆発させた。この爆発で警官4名が負傷し、町の病院で治療を受けた。負傷した警官の氏名は、ハリル・イブラヒム・ディンチェルレル、メフメト・キャーミル・バルカンオール、ムラト・アクル、バイラム・ボズクルトと発表された。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:39164 )