モロッコ:自動車製造による輸出増加に期待
2015年11月17日付 al-Hayat 紙
モロッコの伝統工芸
モロッコの伝統工芸

■モロッコ:工業強化を通し輸出増加に期待

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコのムハンマド・ブー・サイード経済財務相は、モロッコの経済が農業や観光業への依存から新たな工業への依拠へのゆるやかな変質をもたらす「新たな開発体制」を採用し始めたと述べた。これは輸出を促進し、今年度22%減少した貿易収支の乱れに対処するためである。この新たな体制は国際市場におけるエネルギー価格や小麦購入価格の下落を活用する。

先週末同相は議会で発言し、モロッコは自動車製造、そして飛行機部品・輸送用車輌の部品の製造を通し、2020年には1200億ディルハム(130億ドル)を輸出するとの見通しを述べた。自動車の製造にかんしては、「ダチア」、「ルノー」、「プジョー・シトロエン」などのブランドの自動車を年間80万台生産する見込みである。

また、複数の情報筋は本紙に対し、「その他の自動車メーカーともモロッコでの自動車工場設立を交渉中」であることを明らかにした。「特にドイツとアメリカのメーカーが関心を寄せており、モロッコは2020年代初頭には年間100万台を生産することをめざしている」とのことである。

前年400億ディルハムだった自動車輸出額は、今年にはおよそ500億ディルハムに上ると推定され、19パーセント増加したリン酸塩、14パーセント増加した食料品に次ぐ輸出品となった。また、繊維・衣料品の輸出は250億ディルハムに達した。同相は、今年度の輸出の成長、貿易収支の改善、約35億ドルの海外投資の増加は、およそ7カ月分の輸入を担保できる外貨準備の構築に寄与すると明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:長馬大知 )
( 記事ID:39184 )