■エジプト:欧州復興開発銀行、発電所に融資
【カイロ:マールスィール・ナスル】
エジプトのサハル・ナスル国際協力相は昨日(17日)、ダマンフールにおける発電所事業への欧州復興開発銀行による2億ドルの特別融資に署名した。署名には同行のヒルデガード・ガスィク地中海南部・東部地域統括部長が立ち会った。
事業は国家電力網の能力を1800MW強化することを織り込んだ、2012年から2017年までの五か年計画の枠内で実行される。エジプト政府は、国内の各セクターで絶えず増え続ける電力負担に対応し、新たな開発事業に必要な電力を確保すべく、国家電力網の性能の向上にむけて努力している。今回の合意は、カイロから165キロメートル北東に建設される発電所への資金調達を目的としている。
事業費用の総額は13億ドルに達し、そのうち6億ドルを欧州復興開発銀行、8000万ドルをアフリカ開発銀行、2億ドルをアラブ経済社会開発基金が負担する。これらに加え2億4000万ドルは、西デルタ電力生産会社の自主財源から賄われる。合意に先立ち、2015年10月30日に欧州復興開発銀行総裁がエジプトを事業国に認定する決定を行っていた。これにより、過去三年間のように一時的な特別基金に頼ることなく、同行資本からの投融資を受けることが可能となった。
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( 翻訳者:増澤奈央 )
( 記事ID:39185 )