サッカー親善試合、黙祷時の一部観客の態度に問題
2015年11月17日付 Hurriyet 紙


トルコ‐ギリシャ間の特別試合前に、観客席の某グループがギリシャ国歌を口笛で吹いて抗議した事に対しキャプテンのアルダ・トゥラン選手が制止した。この不名誉な事件は世界メディアで報道される一方で、ソーシャルメディアでも反響を呼んだ。

コンヤでのトルコ‐アイスランド戦前に行われた黙祷時に行われた「不名誉な事件」は残念ながらイスタンブルでも発生した。トルコ‐ギリシャ戦前にアウェーチームであるギリシャの国歌が流されると観客席の一部サポーターが口笛を吹いて抗議した。

観客席で上がった口笛の音を受けキャプテンのアルダ・トゥラン選手は観客席の方を向いて「静かにしろ、口笛を吹くんじゃない」というジェスチャーでこれを制止した。しかしサポーターたちの抗議が続いたことを受け、アルダ選手と共にオルジャイ選手、メフメト・トパル選手もサポーター達に抗議を止めるよう求めた。

■ 黙祷時に口笛

フランスで発生したテロ事件で殺害された人々に試合90分前に捧げられた黙祷に一部サポーターが反発した。トルコチームはフィールドにフランスで発生したテロ事件を受け、黒リボンを付け登場する一方で、バシャクシェヒル・スタジアムで黙祷時に抗議の口笛の音が上がった。某サポーター集団は、口笛時に「殉死者は不死なり、祖国は不可分なり」と叫んだ。

■ 国際メディアが報道した

同事件は国際メディア上でもニュースとなった。Vice Newsは、「トルコ人サポーターらが、ギリシャ‐トルコ戦でパリに捧げられた黙祷を台無しにした」と報道した。これらサポーターが「少ないが、声がよく響く集団」であると報道された。

更にニュースでは、トルコ‐アイスランド戦でアンカラ虐殺事件の犠牲者を悼み捧げられた黙祷時にも某サポーター集団が口笛を吹き抗議したことに触れられた。

このニュースはアメリカ合衆国を拠点とするサイトのTwitterアカウント上でこの夜最も多く共有されたメッセージの一つであり、イギリスから非常に多くのコメントが寄せられた。一部コメント投稿者は、全トルコ人サポーターにこんな程度の低い事件の責任を負わせてはならないと強調した。

一方、“lemmy”という名のユーザーは、「自国の人々に捧げられた黙祷でさえ台無しにしてしまう事を考えれば、この状況は驚くに値しないのではないか」と問いを投げかけた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:39188 )