来土のチプラス・ギリシャ首相、CHPとHDPを訪問
2015年11月18日付 Hurriyet 紙
ギリシャのアレクシス・チプラス首相は共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首、国民の民主主義党(HDP)のフィゲン・ユクセキダー共同党首と会談した。
会談にはCHPのファイク・オズトゥラク副党首、アンカラ県選出のアイリン・ナズルアカ国会議員とイルファン・イナンチ・ユルドゥズ青年部代表も加わった。
難民問題、キプロス及びエーゲ問題とトルコのEU加盟に関する課題が取り上げられた会談で、2007年に亡くなったイスマイル・ジェン元外務大臣が2つの国の兄弟愛のために行った貢献についても話された。チプラス首相はHDPのフィゲン・ユクセキダー共同党首とHDP代表団と会った。会談でHDPとの関係を強化するために今後の、急進左派連合(ギリシャの改良主義左派政党)代表団の来土が決められた。
■ギリシャのチプラス首相、HDP代表と会談
ギリシャのアレクシス・チプラス首相はHDPのフィゲン・ユクセキダー共同党首と彼に帯同した同党代表団と会談した。会談後、フィゲン・ユクセキダー共同党首は会見を行った。「グラディオ構造は現在も機能している。90年代から我々が非常に良く知っている、いまだその痕跡を消すことができていない現実はグラディオが組織化されれているということだ。特殊部隊とそれに近い治安組織の内部でグラディオ作戦の方法でもって行動する組織がある。グラディオが組織化されることは深層国家の形成を再び呼び起こした」と述べた。
ギリシャのアレクシス・チプラス首相はHDPのフィゲン・ユクセキダー共同党首と彼に帯同した同党代表団とシェラトンホテルで会談した。会談後、HDPのフィゲ ン・ユクセキダー共同党首は会見を行った。ユクセキダー共同代表党首は中東からバルカン半島に至る範囲で地域的な平和プロセスを促進していくことを会談で話し合ったと明らかにし、以下のように述べた。「親愛なるチプラス首相もこの課題における努力を表明した。難民問題の解決が地域における平和政治の発展によって可能であることを話し合った。チプラス首相は、トルコおよびシリアで平和の土台が形成されることがどれほど重要であるかを強調した。強調した問題のうちの一つも同時にクルド問題における解決と民主化、EU加盟交渉のプロセスが、再び開始されることだった。これを首相と政府によって行ったことが会談でも取り上げられたことを述べた。彼ら自身も、我々党代表団と、我々の共同党首をアテネに招待した。今後も互いに二つの政党と国の間にある関係を組織的な形で継続していくことを固く決意していることを述べた。」
■親愛なるチプラス首相は、党として困難な状況に置かれた時我々の抵抗や決意、姿勢に称賛を感じていることを述べた。
ユクセキダー共同党首はチプラス首相がHDPの政治的姿勢に感心していると話したことも述べた。「親愛なるチプラス首相、トルコでは非常に難しい民主化に向けた闘いが行われている。これほど困難な状況であなた方がこの抵抗の決断と姿勢を貫くという決断を示していることに感服し称賛を感じと述べた。我々はもちろん誰かの、チプラス首相やその他の政治家らの称賛を得るためではなく、トルコで本当の意味の民主的生活を形成することを念頭に闘っています。親愛なるチプラス首相の発言は政治的配慮である」と述べた。
■グラディオの組織化は、深層国家の形成を再び呼び起こした
シルヴァンにある壁の落書きに関しての質問を受けてフィゲン・ユクセキダー共同党首は以下のように述べた。
「グラディオ構造は現在も機能している。90年代から我々が非常に良く知っている、いまだその痕跡を消すことができていない現実はグラディオが組織化されているということだ。特殊部隊とそれに近い治安組織の内部でグラディオ作戦の方法でもって行動する組織ある。落書きをした人々は人種差別主義者である。イディルにおける映像も恐ろしいものである。地域の人々は恐れていない。現実で実際に生活しているからだ。ある問題が再び持ち上がった。グラディオが組織化されることが、深層国家の形成を再び呼び起こした。これは非常に大きな問題で危険である。すでに地域で公式の治安組織に対してすら暴力行為に及ぶ構造がある。これを政府と議論することができればいいのに。信頼できる政府機関があればよいのに。」
■マフィアのような一掃部隊の隊員に対し私が身構え、厳しい態度とったことによる内務省の私への調査が開始された
フィゲン・ユクセキダー共同党首は自分たちが標的にされていることを明らかにした。そして「シルヴァンでマフィアのようにふるまう一掃部隊の隊員に対し、私が身構え、厳しい態度をとったことで、今日内務省が私に関して調査を始めさせた。このグラディオの組織化について如何なる調査もない。反対に隠されている。我々は内務省及び政府の標的にされている。真実が覆い隠されることを我々は許してはならない。公共の治安が維持されるためには国が厳しい政策を放棄するする必要があることを我々は指摘しなければならない」と述べた。
■教会を訪れなかった
ギリシャのアレクシス・チプラス首相は昨日フェネル・ギリシャ正教会のバルトロメオス総主教を訪ねた。チプラス首相はアフメト・ダヴトオール首相と昨晩トルコ・ギリシャ戦を観戦し、昨日8時半にフェネル・ギリシャ正教会総主教座へ赴いた。バルトロメオス総主教とチプラス首相の会談は80分に及んだ。会談でチプラス首相にコーヒーがふるまわれた。チプラス首相は総主教座の中庭でバルトロメオス総主教と新聞記者らにポーズをとる一方で、総主教座内にあり、訪問のために準備されたアヤ・ヨルギ教会に行かなかった。無神論者であることで知られるチプラス首相はギリシャ議会に首相として入場した時も聖書に手を置き宣誓を行うことをしなかった。
■ヘイベリアダは話題にのぼったのか
バルトロメオス総主教はチプラス首相を見送った後行った短い会見で「宗教間の対話について意見交換があった。その成功を祈りました。そもそも首相とは知り合いです。首相になる前に2,3回ほどここに来た。アテネでも会った。アンカラも期待をもって訪問しています。すべてが平和と相互理解と互いの尊重の中で解決されることを願う。」と話した。バルトロメオス総主教は「ヘイベリアダの神学校は取り上げられたか』」という質問に対して「それをいつも望んでいる」と述べた。
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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:39193 )