革命最高指導者「イラン人メッカ巡礼者への侮辱はイラン側の厳しい反応を引き起こすだろう」(1)
2015年09月30日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】全軍最高総司令官のアーヤットラー・ハーメネイー閣下は、今朝(水曜日)、ノウシャフルにあるイマーム・ホメイニー海洋学大学で行われた、イラン・イスラーム共和国軍士官学校の学生らの卒業式及び宣誓・肩章授与式に出席した。

 最高指導者事務局の広報サイトが伝えたところによると、アーヤットラー・ハーメネイー閣下はこの式典で、ミナーで起きた流血の惨事に言及し、イラン人数百人を含む数千人のメッカ巡礼者が亡くなったことから、この惨事はイラン国民にとって真の悲しみであり、苦難だとした。そしてイランを含むイスラーム諸国が参加する真相究明委員会の設置の必要性を指摘した上で、次のように述べた。

サウジアラビア政府は亡くなった人々の神聖なるご遺体の移送に関して、自らの責務を果たしていない。イラン・イスラーム共和国はこれまで、冷静な態度とイスラームの礼儀をもって、イスラーム世界おける同胞としての尊厳を守ってきた。しかし、メッカやメディナを訪れる数万人ものイラン人巡礼者に対して、ほんの少しでも侮辱的行為が行われ、また〔サウジ政府が〕神聖なご遺体の移送に対して責務を全うしないならば、それはイランから厳しく激しい反応を引き起こすだろうということを〔サウジは〕認識しなければならない。

 同師は、ミナーでの惨事で巡礼者たちが惨めに、また喉の渇きに苦しみながら命を落としたこと、そして愛する人たちの帰りを心の底から待ち望んでいた家族の人々が悲嘆に暮れていることに言及した上で、「この事故で亡くなったイラン人の正確な数はいまだ判明しておらず、死者数がさらに数百人増える可能性もある。この事故はまさに、イラン国民にとっての大きな災厄である」と付け加えた。

 同師はまた、ミナーでの惨事で5千人以上が死亡した可能性もあるとの一部の報道に触れ、「聖コーランは神の家を安全な場所、メッカ巡礼を安全なことだとしているが、今や『果たしてこれが安全なのかどうか』と問い質す必要がある」と指摘した。

 アーヤットラー・ハーメネイー閣下は、イランを含めたイスラーム諸国が参加する「真相究明委員会」の設置の必要性を強調した上で、次のように指摘した。

我々は今のところ、この事故の原因について時期尚早な判断は控える。しかしサウジアラビア政府がミナーの惨事で負傷した人々に対して自らの責務を果たさず、彼らを弱り切った状態、喉の渇きに苦しんだ状態のまま放置したことは確実だ。

つづく


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( 翻訳者:KWN )
( 記事ID:39221 )