ディヤルバクルの寄宿制コーラン学校で火事、6少年死亡
2015年12月03日付 Hurriyet 紙


ディヤルバクルのクルプ郡にあるカラアーチ地区の宗務局管理の寄宿制コーラン学校の建物で12月1日に火事が起き、6人の子供が死亡した。

 この悲劇でムハンマド・ビンギョル君(17) 、セバハッティン・アルトゥン君(14) 、セルハト・サンジェル君(16) 、スアト・チャンカヤ君(14) 、シャーヒン・カフラマン君(14) 、ムハンマド・バイカ君が亡くなった。6人の子供が怪我をした。

■郡「4人は学校に行っていなかった」
 
 クルプ郡国民教育支部関係者は、事故で命を失った子供たちのうち4人は在学中ではなく、2人は火事のあった晩に偶々学校に泊まっていただけだったとした。「4人の子供は、初等教育が終わってから学ぶのをやめました。村に中学校や高校はありません。」

■県「学校は登録されている」

 県国民教育庁は、子供たちのうち2人がクルプ選択制アナドル高校に、1人がクルプゼイレク中学校に、一人が通信制の高校に通っていたと明らかにした。

■12年制の教育はどうしたのか

 子供たちが運命に背を向けたと語ったヴェリ・デミル教員組合長は、以下のように語った。

「問題の事故は、基礎教育期にある子供たちが学校ではなくコーラン教室にいることを示している。トルコの義務教育は12年間だ。子供が学校にいるのかコーラン教室にいるのかわからない県、郡の責任者は辞任すべきだ。」

■ケーブルが絨毯を燃やした

 すでに行われた調査で、子供たちがセントラルヒーティングでは十分ではないと、時折使用していた電気ヒーターのケーブルが火災の原因だったと分かった。絨毯の下に通されていた使い古したヒーターのケーブルが、過熱状態でショートし、絨毯に引火したと判明した。

■ドアが開かなかった

 宗務庁担当者は、学校の子供たちが寝ていた部屋のPVC製の扉が施錠されていなかったにもかかわらず開かなかった理由を、消防署の報告が明らかにすると語った。火災時に部屋の扉が開かなかったため外に逃げることができなかった学生達の遺体は、バルコニーの扉の前で発見された。

■コーラン学校下が弔問場

 当コーラン学校は、クルプ郡宗務局所属であるにも関わらず、教室に常勤の担当者がおらず、ボランティアのイマームが授業を行っていたことが分かった。20人の学生が寄宿している建物の下の階が、弔問場として使われていることが判明した。事件について二名の調査官を任じた宗務庁は、「一人の子供につき二人の先生がいた。 先生一人も負傷した」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:橋本直樹 )
( 記事ID:39307 )