ロシア、レモン価格高騰にトルコからの禁輸解除
2015年12月05日付 Radikal 紙


トルコに対してロシアがおこなった禁輸措置は青果も対象となっているが、そのリストからレモンが除外されたことが注目されている。この理由として、レモンの価格が3ドル/Kgから10ドル/Kgに高騰したことが明らかになった。

11月24日に発生した飛行機事故以降、ロシアは相次いで制裁措置を議題に挙げており、第一段階として(トルコからの)青果の輸入を禁じた。先日の禁輸リストでは、2016年1月1日以降、柑橘類をはじめ、多くの果物・野菜がロシアへの輸入を禁じられると発表された。しかし、この中で最も注目を集めたのは、「レモン」がリストから除外されていたことだ。

トルコ統計協会 (TÜİK) のデータによれば、2013年、ロシアに対するレモン輸出額は8300万ドルだったが、ロシア国内の経済の縮小の影響もあって、2014年にはこの割合は7800万ドルに落ち込んだ。また、今年、現在までの10か月間では、5320万ドルのレモンが輸出されている。

トルコからの輸出量が減少したという見方もあろうが、実際には2013年のロシアのレモン輸入においてトルコが占める割合は62%。さらに2014年には68%に上昇している。同時期のアルゼンチン産の割合は12%、南アフリカ産は7%である。

■価格は3倍に

ロシアでは、日照りの影響によるレモン価格高騰もあり、国内でレモンは値上げのトップに数えられている。レモン1Kgあたりの価格は3ドルから10ドルにまで高騰した。

ハベルテュルク紙の報道によれば、ロシア政府は制裁措置決議の際、インフレ加速を食い止め、新たな値上げを生み出さないよう、レモンを禁輸リストから外したという。また、地中海貿易連合のヘッドコーディネーターであるビュレント・アイメン氏は、ロシアがレモンを禁輸対象から除外したのには、上記以外の別の理由もあると述べる。

曰く、「ロシア人は冬場、ウォトカと一緒に大量にレモン消費する。したがって、外したのだ」と。同氏によれば、柑橘類のなかでもレモンは売り上げ上位となっているそうだ。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:39327 )