ハーメネイー最高指導者「米はシリアで果たせなかった目標を交渉を通じて実現させようとしている」(1)
2015年11月23日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】イスラーム革命最高指導者は本日午後(月曜日)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談で、二国間、地域、および国際的な協力のさらなる拡大を歓迎し、地域問題、とりわけシリア問題におけるロシア政府の力強いプレゼンスを高く評価した。同師はその上で、「中東地域に関するアメリカの長期的な計画は、すべての諸国民および国々、特にイランとロシアにとって害をなすものであり、知恵を働かせて、より緊密に連携することで、その計画を阻止すべきである」と述べた。

 ジャーメ・ジャム・オンラインが最高指導者事務局の広報サイトの情報として伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は約2時間に及んだこの会談の中で、プーチン氏を今日の世界でも卓越した人物だとし、核問題でのロシアの努力に感謝の意を表した上で、「この問題は一つの解決に至ったが、しかし我々はアメリカを全く信用しておらず、目を凝らしてこの問題に対するアメリカ政府の行動を注視しているところだ」と述べた。

 ハーメネイー師は、二国間関係の発展に向けてプーチン氏とイラン・イスラーム共和国当局が真剣に取り組んでいることに触れ、「経済問題を含む〔両国間の〕協力レベルは、現在のレベルよりもさらに拡大することが可能だ」と、自らの考えを示した。

 同師は、政治および安全保障の分野でイラン・ロシア両政府の間で築かれている適切な協力関係に言及し、諸問題に対する、特にここ1年半のプーチン大統領の立場は非常にすばらしいものであり、イニシアティブに満ちたものであると評価した上で、「アメリカは常に、自らのライバルを受け身の立場に追いやろうとしているが、あなたはそうしたアメリカの政策を挫いてくれた」と付け加えた。

 同師はまた、シリア問題に関するロシア政府の決断や行動によって、地域および世界における同国ならびにプーチン氏個人への信用は高まったとし、次のように続けた。

アメリカは長期計画の中で、シリアを支配し、その後中東地域における自らの統制力を拡大させることで、西アジアに対する支配力の欠如という歴史的空白を埋めようと企てている。こうした計画はすべての諸国民および国々、とりわけイランとロシアにとって脅威である。

つづく


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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:39394 )