ハーメネイー最高指導者「米はシリアで果たせなかった目標を交渉を通じて実現させようとしている」(2)
2015年11月23日付 Jam-e Jam 紙

 革命最高指導者はさらに、「アメリカとその追随国はシリア問題において、軍事的に達成することのできなかった目標を政治的領域で、交渉のテーブルを通じて実現させようとしている。知恵を絞り、積極的な立場から、こうした動きを阻止することが必要だ」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、バッシャール・アサド氏というシリア国民に選ばれた合法的な大統領の退場を強く求めるアメリカの主張は、同国政府が表明している政策の弱みのひとつであるとし、「シリア大統領は全土で行われた選挙において、さまざまな政治的、宗教的、民族的視点をもったシリア国民の過半数の票を獲得したのであり、こうしたシリア国民の票や選択を無視する権利は、アメリカにはない」と付け加えた。

 革命最高指導者はさらに、「シリアに関しては、いかなる解決方法も、同国の国民と当局者への情報提供と合意に基づくものでなくてはならない」と強調した。

 同師は、ダーイシュを含むテロ組織に対してアメリカが行っている間接的および直接的支援も、同国の政策が抱えている明らかな弱みのひとつであるとし、「テロリストたちを支援しているがために、地域ならびに世界の人々の信用を失っているような国々〔※暗にサウジアラビアを指しているものと思われる〕と協力していることは、アメリカが誠実な外交を行っていないことの証左だ」と付け加えた。

 アーヤットラー・ハーメネイー閣下はさらに、「だからこそ、我々は核問題を除いて(もちろん、そこにはそれ特有の理由があるのだが)、シリアについても他のどんな問題についても、アメリカとの二国間交渉は行っていないし、これから行うことはないだろう」と強調した。

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:KWNK )
( 記事ID:39395 )