モハンマドレザー・ネッマトザーデ工鉱業商務大臣は、欧州自動車メーカーとの交渉が最終局面にあるとして、「FIAT社との交渉も開始されたが、まだ初期の段階にある」と述べた。
ネッマトザーデ氏が記者会見で語った内容は、以下の通りである。「イランには向こう10年以内に300万台におよぶ自動車を生産する計画があり、この生産台数の三分の一を輸出する予定である。」
彼はまた「我々は、共同出資可能な自動車製造分野における信頼できるパートナーを求め、契約を締結するために欧州[メーカー]と何度かの交渉を重ね、最終段階に達している」と続けた。
メフル通信の報道によると、工鉱業商務相は「自動車部品製造関係で、部品メーカーの非常に多くがイタリアの部品メーカーとの協力に興味を示しており、我々は共同出資になることを望んでいる。」と説明している。
ネッマトザーデ氏はまた「FIAT社の場合は、約10年前からイラン・イタリア両国間での交渉が行われていたが、同社が米国メーカーと提携したため、自動車生産については検討されなかった。しかし、ここ最近何か月かの間に、我々はイタリアのこの自動車メーカーと交渉を持つようになり、現在その初期段階にある。」と述べた。
また彼は、「FIAT社の出資については、我々は軽量車、商用車、バイフューエルエンジン[訳注:ガソリンとLPGガスの両方を使用するエンジン]の生産のためにも非常に歓迎したい。ただし、製造分野において我々全体が目指す政策は、実直な共同生産である。」と述べた。
工鉱業商務相はまた、先週プーチン氏がイランを訪問した際に道路都市開発省とギャルムサール=インチェ・ボルーン鉄道線[訳注:セムナーン州ギャルムサールからマーザーンダラーン州都サーリーを通りゴレスターン州へ向かう路線]電化協定を結んだと発表し、「ロシアがこの鉄道に資金融資すると約した」と述べた。
ネッマトザーデ氏の言によれば「鉄道分野での協力と集中は、道路都市開発省が優先的役割を担う。道路都市開発省は、ひと月前に海外の投資家たちを招き、この原則に従い同省の包括パッケージを取り決め、150億ユーロの海外投資が道路と線路に優先的に回されることになった。」
彼は「鉄道関係では、ロシアと契約が締結されている。一方で、空港建設においてはフランス企業の数社が建設準備に入っていると発表しているが、イタリア企業が参入する余地もある。」と述べた。
工鉱業商務相は、「ペルシア湾とオマーン湾の港湾建設についても、政府が支援を行っている」として、「なぜならば、輸出入のために港湾を必要とする2つのコンビナートが、その地域において計画されている。ゆえに、海外の投資家たちも参入可能だ。」と述べた。
ネッマトザーデ氏は、終わりに「先日執り行われた石油契約締結記念パーティーには、20社ものイタリア企業が出席した。我々は、イランの石油・ガス部門への同国企業の出資を期待している。」と締めくくった。
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( 翻訳者:EA )
( 記事ID:39445 )