イスタンブル景観破壊のビル、さらに建設へ
2015年12月26日付 Cumhuriyet 紙
ゼイティンブルヌの歴史的な半島に短剣のように突き刺さった16:9タワーに隣接して高さ70メートルのイェディ・マーヴィ・プロジェクトが計画されている。プロジェクトはカルカヴァン、ギュル・ヤプ、ハサン・セヴェル建設が共同で11億4千万ドルの投資して実行する。
歴史的な半島に短剣のように突き刺さった16:9タワーに隣接し、イスタンブルで再び景観論争を引き起こす新たなプロジェクトが計画されている。
トルコ・エンジニア・建築家商工会議所(TMMOB)の都市計画家部会イスタンブル支部は街の景観を害するとの理由で環境都市整備省が整備した高さ70メートルとなるプロジェクト開発計画に対して裁判を起こした。環境都市整備省は法的プロセスが完了する前、一昨日中断とした新しい開発計画でも高さを維持した。
高さ70メートルのイェディ・マーヴィ・プロジェクトはカルカヴァン、ギュル・ヤプ、ハサン・セヴェル建設の共同による11億4千万ドルの投資でゼイティンブルヌにあるトルコ商工会議所連合(TOBB)の土地で計画されている。この一帯は16:9タワーやオットマレといったプロジェクトに隣接する。環境都市整備省が2014年に発表した開発計画ではこの一帯は「イスタンブル・アタキョイ観光中心地」とされており、70メートルの高さが許されている。 TMMOB都市計画家部会イスタンブル支部は開発計画の中断と中止を求め裁判を起こした。
訴えではこの土地がゼイティンブルヌ畜産・水産組合と繊維工場として使われていることを挙げ、所有者が代わると一帯で高さ70メートルが許可され、観光-商業・居住地区にされると指摘した。
■「景観を害する」
組合は訴えでこの一帯に隣接する16:9タワーについて裁判所から出された解体の決定を挙げ、「解体の理由の根底には街がもつ固有の景観が影響を受ける地域と共に調査して保護し、必要なら建設を定めている価値さえも引き下げることである。海抜70メートルの高さの建設許可が出たことはイスタンブルの景観の観点から持続可能ではないのと同時に、法律にも反している」との表現が記載された。
■高さは変わらず
環境都市整備省は、法的プロセスが完了する前、一昨日に新しい計画を発表し、そこでも70メートルの高さを変えなかった。海岸線の距離を少し変更しただけだった。開発計画ではこの一帯に居住地区、ホテル、医療機関、家庭医療センターが建設される。開発計画は2016年1月22日まで異議を申し立てられる。
■観光地が居住地区に
16:9プロジェクトに隣接するイェディ・マーヴィ・プロジェクトの計画が議論を巻き起こした。イスタンブル広域市とゼイティンブルヌ区の議員で共和人民党(CHP)のエスィン・ハジュアルオール氏は、「いくらイスタンブル広域市がゼイティンブルヌのために70メートルの割り当てを認めたとしても、これは景観を害する。景観はただ『スルタンアフメト・モスクの後ろから見えないようにということ』だけではない。ここは観光地として通っているのになぜ居住地区も追加されるのか。私たちはこのことを区に何度も尋ねたが何の説明もなかった」と述べた。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:39482 )