シリア・アサド大統領、シリアを離れることなど一度も考えたことはない
2015年12月12日付 Radikal 紙
シリアの指導者(大統領)バッシャール・アサドは、戦争が勃発した2011年から今日まで、一度も国を出ようとは思わなかったと語った。
スペインの国営通信社EFEに対し、インタビューに応えたシリア大統領バッシャール・アサドは、戦争が勃発した2011年来、一度もシリアから出ようとは思わなかったと語った。
シリア大統領はアメリカとサウジアラビアが、シリア政府を「テロリストら」と同じテーブルに着かせようとしたということを、しかしこれを受け入れるつもりはないということを述べた。ニューヨークでの開催が予定されている新たなシリア会合を前に、シリアにいるテロ組織に関する共通リストに関し、同意がなされたと語ったアサドは、国家と市民に対し武器を用いるものは、誰であれすべてテロリストとみなすと強調した。
アサドは、ロシアが行っているシリア国内のテロ組織への空爆を、ヨーロッパを守るための行為とみなす一方、ロシアの指導者ウラディミール・プーチンは、軍事支援のための攻撃の見返りとして、シリアに何も求めていないということを明らかにした。「ロシア大統領ウラディミール・プーチンは、シリアへ対テロ闘争で軍事支援を行う見返りに、あなたに何を要求しましたか」と言う質問に、以下のように答えた。
「何も求めてはいない。なぜならこれは取引ではない。我々の国の間の関係は共通の利益に基づいている。ここで本来質問されるべきは、ロシアとシリアの共通の利益は何か?ということのはずだ。ロシアは―シリアでのテロの増加に関心があるのか?シリアの崩壊や無政府状態(混乱)が(シリアに)蔓延することに関心を寄せているのか?いいや、モスクワはシリア、イラクそしてすべてのこの地域が安定することを望んでいるのだ」
アサドは、ロシアがシリアに第二の軍事基地を築くことを計画しているとの主張を、否定した。イランもシリアに基地を建設する意図はないということを明らかにしたバッシャール・アサドは、「いいえ、彼らはいつなんどきもこうしたことを考えたことはありません。両国とも、一度たりともこの問題を議題としたことはない」と語った。
シリアがロシアやヨーロッパから遠く離れているわけではないと強調するアサドは、「この文脈で、ロシアのシリアにおける活動はヨーロッパを守る行動という性格を持っている。さらにヨーロッパで起こっている最近のテロ行為は、シリアで起こっている事態がヨーロッパ大陸に影響を与えているということを証明している」という表現を用いた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:39546 )