エーゲ海で再び悲劇、難民32人死亡―偽救命胴衣の犠牲
2016年01月05日付 Hurriyet 紙


死体が4か月前に海岸に打ち上げられた赤ちゃん、アイラン君の写真の後、世界の関心はしばらく移民が経験する人間的ドラマに向かったが、その後何の変化もなかった。昨日もアイヴァルク郡、ディキリ郡、ディディム郡で32名が亡くなった。水死体は浜辺に打ち上げられた。

バルケスィル県のアイヴァルク郡とイズミル県のディキリ郡の間にある葦原からギリシャのレスボス島へ行くために海へ出た40名の移民が乗ったゴムボートが昨日の5時頃に転覆した。嵐の天候で大時化の海に落ちた、乗員の大半が子供であり、うち一人は妊娠6か月の妊婦である、計23名の移民の死体がアイヴァルック郡のアルトゥノヴァ地区にあるマルトゥ・シテシ海岸に打ち上げられた。6名の移民は沿岸警備隊により、5名は泳いで救助された。低体温症になっていることが分かった6名は治療を受けた。移民の全てがイラクとアルジェリア人であったことが明らかにされた。

同じ地域からレスボス島へ行こうとした58名の期待を抱く乗客が乗っていた他のゴムボートも沈没した。海に落ちた移民らは沿岸警備隊によって救助された。アフガニスタン出身の2名の女性を含む計8名が亡くなった。

アイドゥン県のディディム郡からギリシャのレロス島に渡ることを望んだシリア人の20名が乗ったゴムボートが強風により転覆した。トルコとギリシャの沿岸警備隊員によって救助された移民のうち2歳のハリド君は低体温症で亡くなった。

■救命胴衣作りも難民

イズミル県の警察は、ディキリ郡とアイヴァルク郡で何十名もの難民が上に非常に薄手の救命胴衣を着て海岸に打ち上げられた時間帯に、この救命胴衣が生産されている作業所に緊急捜査を行った。偽の救命胴衣は、期待を抱いて船出する難民は安価なため好んでいるが、水に浮かぶが濡れて重くなり、死亡する危険性が高くなるもので、その上に有名なブランドが縫い付けられており、計1236個が押収された。とても悲しいことに、この胴衣は階下の作業所でシリア人難民の少女たちが働かされ[作られて]いたものであった。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:39574 )