スィロピでHDP3女性党員殺害の謎
2016年01月06日付 Hurriyet 紙


スィロピ郡で民主地域党(DBP)の女性3人が殺害されたことに関して議論が続く中、HDP(国民の民主主義党)セラハッティン・デミルタシュ共同党首は、女性らは「処刑された」と主張した。

シュルナク県スィロピ郡で1月4日の夕方、カルシュヤカ街区で発生した一連の事件で、セヴェ・デミル氏、パキゼ・ナユル氏、ファトマ・ウヤル氏という名の女性らが殴打され、死亡した。DBP本部で行われた記者会見で、セヴェ・デミル氏がDBP党議会議員、パキゼ・ナユル氏がスィロピ国民議会の共同党首、ファトマ・ウヤル氏が活動家だったことが明らかとなり、彼女らが「殺害された」ことが分かった。関係者は公式の見解を発表していない。スィロピ郡の事件で犠牲となった女性らは5日、「最も重要なのは命」というスローガンを掲げて活動する「平和を求める団体」メンバーが議会でHDPを訪問した際にも話題に上がった。デミルタシュ党首は団体との会談で以下のように述べた。「我々は多くの苦しみを味わった。スィロピで我々の友人である、3人の女性が処刑された。夜半、女性らのそばにいた若者は党関係者らに電話をしており、彼女らが負傷していたことを話している。女性らは関係者と話したが、朝には葬儀が執り行われた。(外出禁止令が出された地域では遺体の埋葬が執り行われなかったことに関して)首相は治安部隊を称賛したと述べた。私もこの不当な扱いに立ち向かう人々の、額ではなく手に、口付けする。」

■負傷してから電話をかけた

DBP共同党首のカムラン・ユクセキ氏も5日、エミネ・アイナ氏とともに、セヴェ・デミル氏、パキゼ・ナユル氏とファトマ・ウヤル氏の殺害事件に関し、ディヤルバクルで記者会見を開いた。ユクセキ氏は女性3人が負傷した際、女性らが自分と連絡をとり、HDPのイドリス・バルケン氏を介し、内務相、公安治安庁事務次官と会談したが、負傷者の回収は不可能だったことを話した。ユクセキ氏は7月以降の衝突で市民215人が亡くなったと述べた。会見に参加したHDPのフィゲン・ユクセキダー共同党首も、自治闘争の先頭に立つのは女性らであり、歴史はこの3人の女性を闘争の象徴として記憶するだろう」と 話した。

■「党首交代を望んでいる」

HDPが1月24日に開く第二回定期党大会の準備が議員特権論争の陰で続く中、セラハッティン・デミルタシュ共同党首は職務をおりるかどうかについての議論に終止符を打った。同氏はヒュリイエト紙に対し、「誰も共同党首に立候補していない。誰かが立候補すれば、すぐにその候補に任せようと考えており、私も職務を変更したい。任期は3期で、6年にも及ぶ。誰かが引き継ぎたいと立候補すれば、準備はできており、私も必ず支援するつもりだ」と話した。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:39575 )