シュルナク県スィロピ郡で今月4日に殺害された民主地域党(DBP)党員のセヴェ・デミルさんとファトマ・ウヤルさん、パキゼ・ナユルさんの検死報告書が公表され、3人の遺体から計19発の弾丸が見つかったことが分かった。
■報告書の情報は次の通りだ。
「セヴェ・デミルさんの頭蓋骨はバラバラになっており、体には5×3センチ、2×1センチの銃器によるものとみられる銃痕があった。前頭部と額は砕かれ、鼻骨とその上の皮膚は二つに裂け、頭蓋が露出していた。頭皮と頭蓋骨は組織の損傷が大きく、負傷が銃弾によるものか、なんらかの爆弾によるものかは判別されていない。
ファトマ・ウヤルさんの遺体からは3発の銃弾と5発の銃弾の核とみられる破片が見つかった。ウヤルさんの死因は、銃弾による負傷で太い静脈が傷ついたことによる出血多量と明らかにされた。
パキゼ・ナユルさんには5発の銃弾が命中し、死に至った。遺体からは銃弾の破片も検出されず、銃撃が着衣のある部分には当たっていないため、攻撃の距離を確定するためには着衣に弾丸の破片がないか調査が必要で、彼女の死因は銃弾による損傷および、内臓の損傷が引き起こす内部出血と分かった。」
報告書には、セヴェ・デミルさんを診断した国民の民主主義党(HDP)の国会議員レイラ・ビルリク氏の次のような供述も掲載された。「デミルさんの頭の上部がなかったのは(彼女が)処刑されたためだ。救急車の運転手は、3人が近くに並んで倒れていたと話した。これも処刑されたことを示している。」
■シュルナク県「衝突に巻き込まれて死亡した」
シュルナク県庁は事件の3日後に次のように発表した。
「一部の報道機関やソーシャルメディアにおいて、スィロピで3人の女性が処刑されたと報じているのは、事実と全く異なる。事件の概要は次の通り。2016年 1月4日、スィロピ郡の川床で、分離主義テロ組織の関係者と治安部隊の衝突が発生。治安部隊と銃撃戦になった人々のうち3人が、カラシニコフ長銃による攻撃で、ともに命を落とした。」
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( 翻訳者:川原田嘉子 )
( 記事ID:39587 )