SNSは家族関係を脅かす「競争相手」(1)
2015年12月16日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム紙別冊タペシュ7面:ロオヤー・ライースィー】

 生活の中に入り込んでくるテクノロジーは、それに見合った行動が教育されず、その利用に関する限度が認識されなければ、そして総体的に言ってその利用に関する文化が形作られなければ、命、社会、そして家族を脅かす災厄と化してしまうものだ。それはちょうど、何日も休むことなくゲームに熱中したことが原因で、幼い子供の命を奪ってしまうコンピュータ・ゲームに似ている。

 それは、過度な関心によって、人の仕事や生活を破壊してしまう機械のようなものだ。今日、こうした新たなテクノロジーはインターネットや携帯電話網の発達によって、自らの存在感を誇示するようになっている。バーチャルな世界〔の利用〕が、〔リアルな世界で〕家族が心を開いて話し合ったり、夫と妻が会話をしたりすることの代わりになっているのである。

 こうした事態に相対するにあたって、しっかりとした教育が行われなければ、社会は無規範的な状況に陥ってしまうだろう。このような無規範的状況は、ときに過ちを取り返す手段を残すことなく、悪しき結果のみを残してしまうだろう。

それはどのように家庭生活に影響を与えているのか

 テレグラムからWhatsApp、Tango、Viberにいたる携帯電話向けSNSの影響について、これまで多くの問題が言及されてきたが、この問題をよりよく理解するためには、事例をあげて説明することが必要だろう。

 このことに関し、〔まずは〕互いのやり取りが多く、会話や行動において良好な関係を有しているような夫婦のことを指摘することができる。こうした夫婦は、SNSによる弊害に対してある種の抵抗を示すだろう。というのも、彼らは第一に、会話をし合う習慣があり、互いを身内だと感じている。そのため、他人が夫婦の私的関係に入り込むようなことを、彼らが容易に認めるようなことはないからである。〔‥‥〕

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:HYSH )
( 記事ID:39622 )