モハンマド・サーデグ・ミールモハンマディー氏はバーチャルな社会の現実について、次のように述べている。
この種のソフトウェア〔=SNS〕に対して「社会」という言葉を使用する際は、慎重さが求められる。というのも、慣習的にも法的にも、社会とは特定の土地に住む、広範囲で持続性のある集団のことだからだ。こうしたことから、このようなソフトウェアには「非隣接的集団」と名付けることが適当だろう。指摘しておかねばならないのは、こうした集団に関して行われた統計〔調査〕やデータ〔収集〕によれば、こうした「非隣接的集団」は家族に対して甚大かつ否定することのできないダメージを加えてきた、ということである。
同氏は、こうしたネットワークによる害は家族内関係に対するものが最も大きいという点に触れた上で、次のように指摘している。
多くの家庭では、家族のメンバーらがフェイスブックやテレグラムなどのソフトウェアに熱中しており、この種のソフトウェアの存在のせいで家族関係が皮相かつきわめて冷却化し、根無し草のようになってしまっているのを、我々は目の当たりにしているのだ。
ミールモハンマディー氏は、さらに次のように続ける。
家族の成員全員がインターネットや携帯ネットワークに夢中になっているような家族では、人々はまるで部屋の床を覆うモザイクのように、隣り合って、しかし互いの存在を感じることなく〔バラバラな状態で〕暮らしている。この種の家族では、家族のメンバーらは一つの食卓を囲んではいても、心は一つにならず、自分たちの注意・関心も互いに対して向けられない。むしろ彼らの注意・関心は携帯電話のネットワークに向けられている。彼らは〔SNS上の〕グループ・ディスカッション、さらには独り言に乗り遅れまいとするのである。
つづく
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( 翻訳者:MG )
( 記事ID:39624 )