サイーディー氏
家族も制限を課すべき
最後の理由は、リスクを受け入れやすいティーンエイジャーたちの性質にある。この特徴はこの年齢層特有のものの一つであり、児童・青少年心理学の専門家である彼女によれば、彼らを脅かす最大の危険となりうるという。
ギヤースィー博士はこのことに言及した上で、さらに次のように述べている。
ティーンエイジャーは危険というものを感じない傾向にある。そのため、彼らは自らを頭痛の種となるような問題に陥らせてしまう可能性がある。父母が仮想空間に対してしっかりと監視をしていないと、ティーンエイジャーらが害を被る可能性もずっと高くなってしまうのである。
ギヤースィー博士がこの問題への注意を家族の人たちに促す際、彼女は彼らに次のようなことを強くお願いしている。すなわち、仮想空間の利用に関し、家族は子供たちに制限を課すべきだ、ということである。こうした制限は、残念なことに昨今あまり行われていないのが現状なのである。
教育を施すことなく仮想空間を利用することの問題点
ところで、国会社会委員会の委員を務めるモハンマド・エスマーイール・サイーディー氏にとって、仮想空間が病理を生みだしやすい空間であるということは、それなりの認識があるにもかかわらず、あまり注目されていない事実であるという。そしてこの問題の根本には、我が国の文化行政、特に教育制度を担っている責任者たちの怠慢にあるのである。
サイーディー氏はこのことに言及した上で、次のように言っている。
仮想空間をめぐる問題について、我が国には大いなる怠慢が起きていると、私は考えている。この空間、そしてそれが有する便宜を市民に提供する前に、利用にあたって必要とされる教育や文化作りが人々に対して行われるべきだった。残念ながら、こうしたことは一切行われていないのだ。
つづく
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( 翻訳者:8413303 )
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