エジプト:複数のアラブ系基金、シナイ半島開発に60億ドルを融資
2016年01月16日付 al-Hayat 紙


■複数のアラブ系基金、シナイ半島開発に60億ドルを融資

【カイロ:マールスィール・ナスル】

エジプトのサハル・ナスル国際協力大臣は、シナイ半島の開発計画への資金調達に向け、複数のアラブ系融資機関や基金と3年間で推定60億ドルに上るソフトローンを提供することで合意したと発表した。また大臣は、アラブ系6基金の代表者らとの会合の際に発表した声明のなかで、シナイ半島開発に向けた複数の計画に15億ドルの資金を充当する「サウジアラビア開発基金」からの資金供与協定に署名したと述べた。一方、その他の基金はそれぞれ3年間で9億ドルを融資する。

アラブ系の各開発基金を代表するアブドゥルワッハーブ・バドル氏は、シナイ半島開発会議において、シナイ半島の発展と開発のためにソフトローンの形態で12億5千万ドルの資金を提供すると発表した。ナスル大臣が主宰した同会議は、「アラブ経済開発クウェート基金」「イスラーム開発銀行」「OPEC国際開発基金」「サウジアラビア開発基金」の代表者らや、エジプト防衛省の代表者らの出席のもと開催された。

ナスル氏は「シナイ半島は、特にアラブ地域がシナイ半島を通り道としている状況下においては、エジプトやアラブ諸国にとって戦略的な位置にある。われわれにはシナイ半島を開発し、同地の生活水準を向上させる強い決意がある」と強調、「アラブの兄弟国であるサウジアラビアから提供される額は、全体で15億ドルに達する」と加えた。また、シナイ半島の開発に向けて複数のアラブ系基金が今後提供することとなっている資金の総額は、60億ドルに達すると指摘し、その一部は150万ファッダーンプロジェクト(訳注:150万ファッダーン(約630万平方キロメートル)の土地を開墾する大規模な農業プロジェクト)に充てられる。一方、これらのアラブ系基金は、3年間ではなく2年間で同額を提供すると述べている。

(後略)

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( 翻訳者:増澤奈央 )
( 記事ID:39671 )