爆音のさなかのディヤルバクル中学生、高校入試統一試験で高得点
2016年01月20日付 Cumhuriyet 紙
ディヤルバクル県スル郡の生徒、シャキル・ドゥルさんとディジレ・ティケンさんが、高校入試統一試験で高得点を獲得した。
外出禁止令が発令されたディヤルバクル県スル郡での衝突のためアルパルスラン・イマーム・ハティプ中学校では閉校措置がとられた。この学校で学ぶ570名の生徒は、イェニシェヒルにあるシェヒト・ユズバシュ・バフティヤル・エル・イマーム・ハティプ中学校に移って勉強を続けている。
■銃声や爆発音の最中で110点
このうち、シャキル・ドゥルさんとディジレ・ティケンさんは、引受け先の学校で高校入試統一試験(TEOG)を受験し、高得点を獲得した。銃声や爆発音のさなかで受験したTEOGの試験では八年生のシャキル・ドゥルさんが120点満点中110点、デイジュレ・ティケンさんは105点を叩き出す快挙だ。シャキルさんとディジュリさんの夢は医学を学び、医者になることだ。
■授業時間は衝突に左右される
イブラヒム・エケン副校長は、生徒たちがこの厳しい条件下で修めた成功は120点満点に値すると述べた。副校長は2人の生徒が貧しい家庭の出身であると述べ、「この状況が生徒たちに与える影響は深刻ですが、彼らは大きな成功を手にしました。スル郡では、暗くなる前に生徒たちを帰宅させなければいけません。そのため、我々は授業時間を変更して、科学や国語、数学は午前中に設定しました」と話した。
■「堀やバリケードを越えての登校は困難」
医者を目指すディジレ・ティケンさんには4人の兄弟がいる。ディジレさんは外出禁止令が今も敷かれるジェマル・ユルマズ地区の自宅から、シェヒトリキ地区の姉の家に引っ越したという。毎日10キロメートル歩いて登校している。ディジレさんは衝突が続く中、家族と一緒に4日間家の中にいたと話し、以下のよう語った。「私は銃声や爆発音の中で試験勉強に取り組んでいました。堀やバリケードを越えての登下校は難しくなっていました。登校中、武装した人物が目に入る度に嫌な気持ちになり、授業に身が入らなくなっていきました。TEOGの試験を受けようとする時も、事件が起こり、辛い思いをしました。目標点はもっと高かったのですが、銃声が私の妨げとなりました。120点満点をとれなかったので、私の計画は散々なものとなりました…」
■「自分たちの目標を達成するためには、衝突が終わらなければならない」
シャキル・ドゥルさんはテロや爆撃にもかかわらず、教師の支援のおかげで学校への情熱を失わなかった。父親が運転手をしており、この2ヶ月間の間に2回引っ越さなければなかったと語り、満点を取れなかったことを悔やんでいる。シャキルさんは、こんな状況でなければより良い結果を出せたはずと話している。
「一時休みを取らなければならず、移った学校でも一ヶ月間は通常通りの授業が受けられませんでした。僕はこの厳しい条件下で110点をとりました。僕は医者になりたいのです。自分の夢を実現するため、この衝突は終わらなければいけません。」
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:39697 )