「降伏せよ」ディヤルバクル・ウルジャーミーから呼びかけ
2016年01月21日付 Milliyet 紙
ディヤルバクルのスル郡における作戦で任務にあたる司令官が、塹壕やバリケードを築きテロ組織に加わっている同地区のクルド人に対し、ウル・ジャーミィのスピーカーから異例の降伏勧告を行った。
住民も注目した勧告では「預言者の都市の、神聖なるウル・ジャーミィから話している。スル地区で起こした一連のテロ事案を終結させ、降伏せよ。この町に暮らす人々にこれ以上危害を加えるな。さらに多くの死をもたらすな」と呼び掛けられた。
町中心部のスル地区で塹壕を埋め、バリケードを撤去してPKKのテロリストを鎮圧するため敷かれた外出禁止令は、現在も続いている。特殊部隊と軍警察、警察による特別チームの作戦も進行中だ。特にハスルル街で衝突が激しく、ダバンオール街では仕掛けられた爆弾が爆破された。スル地区の戦闘において、伝統あるウル・ジャー ミィでは初めての出来事が起きた。作戦を担当するある司令官が、モスクのスピーカーからテロリストに向け「降伏を」と呼び掛けたのだ。
■「この国土で、平和と友愛のために…」
モスクからの声は地区の大部分に響き渡り、一般住民も注意深く聴いた。司令官からPKKへの「降伏勧告」は次の通りだ。
「—預言者の地、聖なるウル・ジャーミィから君たちに呼び掛ける。スル地区でのテロ行為を終結し、降伏せよ。この町に暮らす人々にこれ以上の被害を与えず、 投降するのだ。さらに多くの死をもたらすな。我が国の闘争と決意は明らかだ。死よりも生を選び、降伏せよ。君たちの愛する人たちが、家 で待っている。寒さや空腹、貧しさを抱え地下で過ごすのではなく、国の保護のもと、愛する人々と生きるため、降伏せよ。この国土で平和と友愛のため、ともに生きるため、降伏せよ。みな一緒に暮らすため、降伏せよ。我らの軍に降伏するのだ。」
ダバンオール街で仕掛けられた爆弾が爆破されて起きた爆発では、重傷を負った兵士1人がGATAへ運ばれた。依然として、地区では衝突が続いている。
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( 翻訳者:川原田嘉子 )
( 記事ID:39703 )