ボドゥルム土地騒動決着―オスマン朝古文書が鍵
2016年01月30日付 Hurriyet 紙


ムーラ県ボドルム郡で長年にわたり続いていたヴォイヴォダ(オスマン朝時代の徴税官)、ハジュ・ヒュセイン・アーの遺産問題が6年の後に解決となった。6年にわたる裁判の結果200年来の遺産の相続人に権利の譲渡が始まった。

ハジュ・ヒュセイン・アーの8人の子どもたちのうちの2人であるアリフとハサン・アーから遺されたと伝えられている遺産についてムムジュラル街区で会議が行われた。6年に渡る裁判の結果、200年来の遺産について相続人に権利の譲渡が始まった。会議では1億トルコリラ以上の価値とみられる遺産は約800人に配分される。バラバラの区画に存在する土地について集まった相続人の中で発生した不合意の結果、200年来の土地権利書は裁判によって売却されると伝えられた。

ムムジュラル街区で行われた会議にはムーラ弁護士会のデヴリム・デニズ弁護士と不動産仲介業者幾名かと相続人多数が集まった。裁判を担当するデヴリム弁護士は新聞記者の質問に応えながら以下のように述べた。
「ギュベルジンリク村の遺産のうち3つの土地区画を売ってしまって、現在6つの案件も終了の段階に入りました。136ドヌム(約12.5万平方m)の土地に関して我々の代理人が手続きを完了できず、我々が土地権利書を譲渡できないために、この土地は裁判所を通じて売却する決定をとりました。これはすべての遺産相続人にとって損失となります。何故なら裁判所では絶対にこの場所の(本来の)値はつかないのですから」

デヴリム弁護士は問題の土地が新たに発見されたオスマン朝の土地権利書のなかに記されていることを述べ「ムムジュラル街区のケメル村にて同じ家族の出自であると伝えられているハジュ・オスマンに属する41348平方mの不動産についての裁判で結論を我々は出しました。」と述べた。
オスマン朝の土地権利書について調査を行っている不動産仲介会社のトゥンジェル・ルファト・バルン氏は「約200年来の遺産相続問題を解決させたと理解しています。幾名かの相続人が代理人を立てることをためらっていて、このため土地は実際の価値より低く売却されるでしょう。6年に渡る努力が無駄になることを恐れています」と述べた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:39769 )