アフガニスタン和平は夢のまた夢―四ヵ国協議、イスラマバードで開催も(3)
2016年01月12日付 Jam-e Jam 紙
アフガニスタン和平に対する希望と恐れ
アフガニスタン和平交渉の第一ラウンドは、昨年の夏、良好な気候で知られるイスラマバード北部の「
マリー(Murree)」地区で開かれた。この協議の第二ラウンドに向けて準備が万端となったとき、前ターリバーン指導者のムッラー・オマルの訃報が突然舞い込み、このプロセスも停止に追い込まれたのであった。
この訃報はまた、ターリバーン勢力内部の分裂、さらには衝突をももたらした。彼らはさらに、〔和平〕交渉への参加をめぐっても、互いに対立していた。結果として、交渉参加に前向きな姿勢を表明したグループがいた一方で、対照的にアフガニスタン各地で攻撃を激化させたグループもいた。こうした中、冬はアフガニスタン国内での暴力や戦闘が毎年減少する季節であり、ターリバーン自身、いわば「休養」をとっている状態にある。
他方、パキスタンは和平に同意しているターリバーン勢力のリストを提示すると表明してはいるものの、アフガニスタン関係者らはこれを疑問視している。アフガニスタン当局および市民は、国内の不安定はパキスタンに起因すると繰り返し強調している。
またその一方で、交渉に前向きであったとされるターリバーンの一派は、謎めいた仕方ですでに死亡しているか、交渉に参加できる状況にないかの、いずれかである。
ムッラー・アビードゥッラーとアブドゥルガニー・バラーダルはその典型例である。前者はパキスタンの刑務所で不審な死を遂げており、後者は会話も歩行もできない状況にある。
また、アフガニスタンで政府軍と戦闘しているのはターリバーンだけではない。中でも、グルブッディーン・へクマティヤール率いるイスラーム党、ならびにハッカーニー・ネットワークはいまだ自身の武装解除に同意しておらず、アフガニスタン政府と戦闘状態にある。
これらの肯定的・否定的側面にもかかわらず、アフガニスタン国民は依然として、同国で15年間も続いている戦争と暴力が何らかの方法で終結する機会を心待ちにしている。
つづく
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( 翻訳者:SFM )
( 記事ID:39775 )