革命最高指導者、「健全な競争」の必要条件について強調―選挙関係者との面会で(4)
2016年01月21日付 Jam-e Jam 紙
包括的共同作業計画の結果はアメリカの好意によるものではない
イスラーム革命最高指導者は演説の第二部を、包括的共同作業計画をめぐる重要な点についての議論に充てた。
同師は大統領や外務大臣、その他の核交渉チームのメンバーたちの苦労に感謝の意を示し、「もちろん、イスラーム共和国の要求すべてが叶えられたわけではないが、責任者たちはこの問題で真摯に骨を折ってくれた。神も報いてくれるだろう」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、包括的共同作業計画のあの程度の履行について、一部にアメリカの好意によるものであるかのように述べている者たちがいることを批判し、「この機会を利用して、抑圧諸国の禍々しい顔にメーキャップを施そうと考えている者たちが一部にいる!こうした動きは実に醜悪で危険だ」と付け加えた。
最高最高指導者は、こうした動きがいかに合理性を欠くものであるかについて説明する中で、次のように指摘した。
もし地域にのさばるごろつきが、あなたの家や財産を力づくで奪い取ったとしよう。あなたは努力と苦労の末、最終的にこのごろつきに家の一部から立ち退かせることに成功した。さて、これは果たしてあのごろつきの好意によるものだったのだろうか。それともあなたの力、努力のお陰だったのだろうか?
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、次のように強調した。
核に関する諸々の成果は、イランの科学者たち、特に4名の偉大な「核の殉教者」の努力と才能、そして国民の支持と抵抗の賜である。この現実が、〔交渉〕責任者たちの努力と相まって、敵に一定程度の後退を余儀なくさせたのである。それゆえ、今回の結果を「アメリカ政府の好意」によるものであるかのように一部の者が宣伝しているのは、不公正きわまりないのである!
同師はまた、〔‥‥〕次のように述べた。
敵が〔イランに対して〕制裁を科した目的は、〔制裁に起因する経済的困難によって〕人民を怒らせ、彼らを街頭〔デモ〕へと引っ張り込むことにあった。しかし、国民は忍耐と抵抗を続け、体制と〔国の〕責任者らとともに、誇り高さと力強さを発揮したのである。
革命最高指導者はその上で、「もちろん、これよりも良い形で事を運ぶことも可能だったと、私は考えている。しかしいずれにせよ、〔自国の〕能力とチャンス、そして可能性がこの結果をもたらしたのであり、それはそれで重要で注目に値することなのである」と付け加えた。
つづく
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( 翻訳者:FA )
( 記事ID:39812 )