オランダの首相は、トルコは難民問題の解決に向け多くのことをしていると述べ、ヨーロッパはこれまで大した貢献ができていないと語った。
マルク・ルッテ首相は金曜の定例閣議の後、難民問題とトルコの態度について発言した。
オランダ首相は難民危機についてEUとトルコの間で署名された合意がゆっくりと進行していると繰り返した。トルコを経由して毎日多くの人がギリシャに渡っていると言及した。
しかしルッテ首相はこれに関してトルコを非難することは一つもないと述べ、トルコが戦争と暴力から逃れてきた220万人もの人の面倒を見ていると強調した。
ルッテ首相はシリアを「まさに地獄」だとし、アレッポでの戦闘によりトルコが面倒を見ないといけなくなるシリア人の数はさらに増える可能性があると語った。
オランダ首相はトルコは難民問題において多くのことをしていると述べ、「正直に言えば、ヨーロッパとしてこれまで大きな貢献はしてこなかった」と述べた。
ルッテ首相は会見で難民がトルコにさらに長期間滞在し、シリアで安全が保障されてから国に戻れることになると指摘し、EU諸国もこの過程でトルコ以上に多くの難民を受け入れることに気づく必要があると述べた。
ルッテ首相は木曜日にEU議長としてロンドンでアフメト・ダヴトオール首相、ドイツのアンジェラ・メルケル首相、ギリシャのアレクシス・チプラス首相と会談した。
EUは難民危機の解決に関してトルコ政府に30億ユーロの支援をする決定を下した。
ダヴトオール首相は合意の実施条件と金銭的支援について話し合うため水曜日にオランダへ行く。
翌週もEU首脳たちは難民危機に向けた進展を評価するため会合を開く。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:39820 )