ボドルムの海岸沿いに溺死した状態で打ち上げられ、シリア難民の現状を示す最も悲しい姿となったアイラン・クルディ君と、その兄や母親を含んだ計5名が亡くなった事件に関し、昨日公判が始まった。
ボドルム重罪裁判所で懲役35年の刑を言い渡されたシリア国籍のムワファカ・アラバシュ(36)とアセム・アルフルハト(35)両容疑者は、自身らがビジネスに携わっており、また密航の真の黒幕が、拘束なしで起訴されたアイラン君の父親であるアブドゥッラー・クルディ氏であることを証言し た。
■「みなが彼を知っている」
2人の容疑者が、「ボドルム地域では彼(アブドゥッラー・クルディ氏)がこの手の仕事(密航業)をやっている。彼を知らないものはいないだろう。彼はヒーローとなり、自分たちは密航業者の側となった」と証言した裁判に、未拘束のアブドゥッラー・クルディ氏は参加しなかった。 裁判所は、証言をとり、また証人と弁護士らの発言を聞いた後、容疑者がシリア人であること、定住先がないこと、逃亡の疑いなどを考慮しながら、容疑者の身柄を拘束することを決定したうえで公判を延長した。このアイラン君の事件に関しては、シリア人2名、トルコ人4名の計6名を逮捕するため、現在も捜査が続いている。
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:39847 )