ベイオールのイスティクラル通り付近にあるクラビイェ通りで5階建てビル2棟が倒壊した。イスタンブルのヴァスィプ・シャーヒン県知事は、倒壊したビルがあった場所を訪れ説明を行った。「第一報によると建物内に残された人はいない」と述べた。一方でビルの隣にある駐車場で働いていた者たちは数分前にビルの異変に気づきビルで倒壊が起こることを察知して惨事をまぬがれたことが明らかになった。
■シャーヒン県知事からの説明
「本日午後ビル2棟が倒壊した。建物内に人はいなかった。近隣住民や、オフィスの責任者たちは警戒し皆外に出ていた。しかしまだ瓦礫の下を捜索する予定だ。 瓦礫の下に誰もいないことを願っている。タルラバシュで再開発がどれ程必要であるかをこのような建物から認識した。我々の調査が、更に詳細な情報をもたらすだろう。倒壊が起こったブロックはホテルがありもう一つにも2階建てのレストランと上の階も倉庫として使われていた。ホテルの2人の客のうち一人はすでに外に出ていた。もう一人の客も警告が出てすぐに退避することができた。情報では建物内に誰もいないということになっている。」
■デミルジャンもコメントした
ビルの倒壊ついてコメントをしたベイオール区長アフメト・ミスバフ・デミルジャン氏も、「ビルの後ろにあった駐車場で勤務していた者は揺れを感じ皆警戒した。ビルの周辺は避難することによって事故を防いだ。死者や負傷者はいない。ビルは使用されていた。」
■パチパチという音が鳴り始めて15分で倒壊した
タルラバシュ通り付近にあるクラビイェ通りに立っていた14号5階建てのビルは土砂降りの雨が降り始めた時に目撃証言によると「パチパチ」という音が鳴り始めたという。ビルの地階にあったレストランの「キョフテジ・フセイン」と隣のビルの1階にある「クラヴィレストラン」にいた人々はすぐにそとに出た。建物内から出た人々は音がどこからしているのか確かめようとするなか、およそ15分後の14時30分ごろにビルの後ろ側にあった駐車場に向かって倒壊した。隣接する16号のビルは被害を被った。
■改築されていた
ここしばらく改築工事が継続されていたビルの1階にもユースホテルがあったことが分かった。
事故現場に消防、警察、救急、自治体メンバーらが向かった。警察はテープを引いて事故現場で警備を強化した。消防と自治体メンバーは活動を継続している。救急メンバーはいかなる可能性に対応できるよう待機している。
■伝統のある「キョフテジ・ヒュセイン」も倒壊した
倒壊した2つのビルのうちの一つには、県内で最も有名なキョフテ屋である「キョフテジ・ヒュセイン」があった。「キョフテジ・ヒュセイン」は、2世代にわたり営業されていた。父親のヒュセインさんは、40年前にキョフテ屋を一台の車で移動販売を始めた。イスタンブルのもっとも伝統のあるキョフテ屋の一つであるこの店は、今はヒュセインさんの息子が営業している。特に近隣の商店主が足しげく通っていた「キョフテジ・ヒュセイン」は昼時になると大変にぎわっていた。改築のため店は閉まっていたという情報は人々を安心させた。
建物内に誰もいなかったことで、惨事はまぬがれた。イスタンブルに住む人々がよく通っていたキョフテジ・ヒュセインとカラヴィバーが入っていた2つのビルは両方とも人気の場所だった。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:39849 )