メルケル首相、難民問題でのトルコとの約束を「全力で守る」
2016年02月17日付 Hurriyet 紙


ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、2月18、19日に行われるEU首脳会議で、難民危機についてトルコとの間で合意している行動計画を実行するために、「全力で努力する」と述べた。

EUの難民問題が国境を閉鎖するのではなく、この行動計画を実行することで解決できることを主張したメルケル首相は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とともにベルリンで行った会見で、木曜日に始まる予定のサミットの主な議題は難民問題となることを述べた。
EU加盟国が受け入れるべき難民の数について再度議論されないことに言及したメルケル氏は、「この問題を再び議論に出すことはおかしい」と述べた。トルコと合意した計画が実行されなければ、各EU加盟国は国境を閉鎖することになり、これがEUやシェンゲン圏にとって「重大な結果をもたらすであろう」ことを述べたメルケル首相は、「木曜と金曜にEU-トルコの合意のため全力で努力するつもりだ」と主張した。

■トゥスク氏:サミットはEUの今後の鍵を握っている

欧州理事会議長のドナルド・トゥスク氏は、木曜日に開かれる予定のサミットがEUの将来という観点からターニングポイントとなることを主張した。難民問題と並んでイギリスのEU加盟状況について意見が交わされることもEUの将来という観点で重要な2つの議題になることを述べたトゥスク氏は、「内部で起きている難民問題はEUの限界を試している」と述べた。

■トルコとの約束には何を含んでいる?

トルコ首相アフメト・ダヴトオール氏も出席した2015年11月のブリュッセルでのEUサミットで、ヨーロッパの難民流入を管理し、制限する行動計画に関して合意に達した。EUは合意の中でトルコの要求を実行することを受け入れた。
・30億ユーロの支援
・EU加盟交渉を再度早めること
・トルコ国民にシェンゲン圏で自由に移動する権利が与えられるよう交渉を始めること

一方トルコは、これらの措置と引き換えに、エーゲ海沿岸でより効果的な安全策を取ることやトルコにいるシリア難民に対して就労の許可を与えること、難民のトルコ国内での環境を改善することを約束した。

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( 翻訳者:佐藤彩乃 )
( 記事ID:39864 )