マルディン県ヌサイビン郡で移住が続いている。外出禁止令の発令が予想される同郡の住民らが自宅を手放しつつある。
テロ組織クルディスタン労働者党(PKK)の青年組織、市民防衛隊(YPS)のメンバーによる塹壕やバリケードの構築とデモとが原因で外出禁止令の発令が予想されるヌサイビンで移住が続いている。同郡に残った数少ない住民でさえも徐々に自宅を手放しつつある。自宅を離れなければならなくなってしまい、辛い経験に対する思いを語る住民、アリ・Dさんは「PKKの支持者らは我々の家の近くに爆弾を設置したようです。そのため自宅を手放し、避難せざるをえなくなりました。私たちだけじゃなく、近隣では現在一つか二つの世帯しか残っていません。彼らも陥没穴がない地区の親戚のもとへ、もしくはミドヤト郡やアルトゥクル郡のような安全とされる地域へと避難しました。神よ、われわれを見捨てないでください。私たちは元々貧しかったけれど、現在は路上にいる身です。神よ、このようにした者たちに苦しみを味わせてください」と述べた。
郡にある15の地区のうちアブデュルカーディルパシャ地区、フラト地区、ディジレ地区とイェニシェヒル地区では直近では2015年12月21日付に外出禁止令が出され、12月21日には郡全体に発令範囲が広がっていた。同郡全体の禁止令は二週間続いた。
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:39913 )