イスタンブル・イズミル自動車道工事、70万本樹木が伐採
2016年02月26日付 Radikal 紙


マニサ県農業技術者会議所のイブラヒム・デムラン会長は、工事中のイスタンブル・イズミル自動車道のために70万本のオリーブの木が伐採されたとして、「少なくとも記念樹として価値があるオリーブの樹齢は考慮されなければならない。この樹木は適切な方法で引き抜き、他の場所で保護され移植されるべきだ」と述べた。

マニサ県農業技術会議所のイブラヒム・デムラン会長が語ったところによると、イスタンブル・イズミル間の自動車道のためにマニサ県で約105キロメートルに渡り何千もの樹木が伐採され、果樹園が崩壊している。樹木が代わりとなる土地に移植されることになった。
マニサの耕作地は、一方では工業地、住宅地、道路により、もう一方では地熱・火力発電所、ニッケル鉱山により脅威にさらされているという。

「自動車道について我々が何年間も行ってきた異議申し立ては残念ながら無駄だった。ブルサ、バルクスィル、コジャエリをはじめ、マニサとイズミルの心臓を割くように走る自動車道のために私たちが行ってきた努力は実らなかった。耕作地へのダメージが最小限になるよう、山側の道を代替として提案したが聞き入れられなかった。
トルコの大地で最も耕作に適したオリーブという神聖な植物を最高品質に育てる地方は、現在占領されている。オリーブオイルの価格は25リラを超えたが、伐採されたオリーブは70万本だ。この中には、樹齢千年を超えるものもある。いま、我々が国と県、国会議員の皆さんにお願いしたいことだが、少なくとも記念物的な価値をもつ樹齢のオリーブについては、これに敬意を払い、伐採されるべきではない。これらの樹は正しい方法で引き抜き、別の場所に移植されるべきだ。更に言えばイスタンブル・イズミル自動車道のルートは再検討されるべきで、農業に損害を与えないようにする必要がある。」

デムラン会長は、食糧農業畜産省に農地保護の宣言を要望し、次のように語った。
「国民は、食べる権利を奪われていることに気付かなければならない。何十年も前に、マニサのターザンと呼ばれたアフメト・ベデヴィが暮らした土地では、緑を大切にする心が育っていて然るべきだ。ジェラッテペ開発や、黒海地方の「緑の道」敷設プロジェクトももう一度見直されるべきだ。国の一方からは殉職の知らせ届き、テロが起こり、毎日私たちの心を痛ませているときに、もう一方では、父祖の血に濡れて我々に残された土地、子供たちへ託すべき土地を守れないことに深い悲しみを覚えている。」

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:39936 )