ハーメネイー最高指導者「《急進派—中道派》のレトリックを繰り返すことは敵の目的に資する」(1)
2016年02月24日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は本日朝(水曜日)〔=2月24日〕、重要な演説を行い、その中で「中道主義」と「急進主義」という二つ語について正確な規定を行い、すべての人民、中でも国の責任者たちや政治家らに対し、二極化というミスリーディングで偽りの状況を選挙にもたらさんとする敵の謀略に注意を呼びかけた。同師はその上で、選挙は「国民がすっくと立ち上がるための舞台」であり、国の名誉と独立への国民的忠義、そして〔敵への〕抵抗を表現する機会に他ならないとし、「イスラーム的イランの名誉に関心を寄せるすべての者は金曜日の選挙に参加すべきである。エスファンド月7日〔2月26日〕、世界はイラン人民がどれほど熱心に投票所に足を運ぶかを目撃することになろう」と強調した。

 最高指導者事務所の広報サイトを引用する形でジャーメ・ジャム・オンラインが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はファーテメ・ザフラー閣下の殉教記念日を祝った上で、金曜日に行われる国会選挙と専門家会議選挙という二つのきわめて重要な選挙について言及し、次のように述べた。

国家における選挙の基本的重要性は、票を投じることにのみ表現されるものではない。むしろ選挙には、数々の不正なる圧力や制裁、卑しむべきプロパガンダを経てなおも、イラン国民が敵に立ち向かっているということを顕示するという意味があるのである。

 同師は人民が選挙に大挙して参加するならば、イスラーム革命は世界の中で再び偉大なものとなるだろうとし、さらに「選挙は《国民の力、名誉、そして抵抗》を示すだけでなく、〔敵の〕悪意にまみれた諸目的に対する戦いの中で、偉大なる〔イラン〕国民がいかに勇敢であるかを〔世界に〕見せつけることになるだろう」と付け加えた。

 革命最高指導者は有権者一人一人が選挙に参加することの重要性を説いた上で、過去37年間、さまざまな選挙の機会に敵が繰り出してきた数々の謀略について言及し、次のように述べた。

「イランの選挙を否定し、偽り呼ばわりすること」、「選挙への人民の参加が少なく、活気に欠けたものにしようと企てること」、「選挙結果は前もって決まっているのだから選挙に参加しても意味はないなどと印象づけること」、これらは人民の選挙への参加を挫くために、悪意をもつ者たちが過去何年にもわたって垂れ流してきたプロパガンダの一例である。アメリカ当局者がはっきりと〔イランにおける選挙の意義を否定するような〕発言をしたことすらある。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下ははっきりとしたスタンスを表明することは逆効果を生むということを、アメリカは今や経験に基づいて悟るようになったと強調した上で、「そのため、アメリカは今般の選挙では沈黙を守っている。しかし彼らの手先となって働く卑しいエージェントたちは、さまざまな方法を使って新たな謀略を実行に移している」と付け加えた。

つづく


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( 翻訳者:MS )
( 記事ID:39999 )