ハーメネイー最高指導者「《急進派—中道派》のレトリックを繰り返すことは敵の目的に資する」(2)
2016年02月24日付 Jam-e Jam 紙

 同師はこの新たな謀略について、「イラン国民に悪意を抱く者たちは今回の選挙に対し、《偽りの二極化》を生みだそうとしている。そうすることで、人民の中に二つのグループが存在しているかのような印象を与えようとしているのである」と説明した。
 イスラーム革命最高指導者は、選挙の本質はその他の競争と同様、熱気と歓喜、そして優劣を競い合うことにあるとした上で、「選挙におけるこの優劣の競い合いとは、国民が二極化すること、社会に二つのグループが生まれること、人々が互いに対して敵意を抱くことを意味するのではない。イランにこうした二極的な状況が存在していることを印象づけようとする議論は偽りである」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はイランに実際にある二つの極とは、「イスラーム革命とイマーム〔・ホメイニー〕の原則に忠実な者たち」と「抑圧戦線とその同志たち」の間にある二極であるとした上で、「もちろん、この二極にあってイラン国民は全体として革命的で、革命を愛する者たち、イマームと彼の思想・原則に忠実な者たちである」と付け加えた。

 同師はさらに、「偽りの二極化をこしらえている大元は国外にある。しかし残念なことに、〔イランが急進派と穏健派の間で二極化しているという議論は〕ときに国内でも繰り返されている」と述べた。

 イスラーム革命最高指導者は「政権寄りの国会」と「政権寄りでない国会」という二極化も選挙の雰囲気の中で作られた偽りの二極化の一つであるとした上で、次のように続けた。

このような二極化をデザインした者たちは、イラン人民の一部は政権寄りの国会を支持し、別の一部は政権寄りの国会に反対しているかのような印象を与えようとしている。しかしながら、イラン国民は政権寄りの国会も反政権的な国会も望んではいない。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はその上で、

イラン国民は、敬虔で責任感があり、勇敢で〔敵の謀略に〕欺されない国会、抑圧的で過大な要求をしてくる欲深い者たちに抵抗する国会、国民の名誉と独立を守る国会、国の進歩を真に願う国会、若き才能たちの科学運動を信じる国会、内発的経済を信じる国会、人民の痛みを知る国会、そして人々が抱える諸問題の解決に不退転の決意で臨んでいる国会を求めている。アメリカを恐れない国会、自らの法的義務を果たす国会を求めているのだ。

 同師はさらに、「イラン国民を構成する各々は、このような国会を求めているのであって、誰それを支持している国会を求めているのではない」と付け加えた。

つづく


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( 翻訳者:SA )
( 記事ID:40000 )