トルコは、昨日午後、ふたたびテロ事件の暗黒な面と対面した。裏切り者たちは、アンカラの中心をここ5か月で3回も血染めにした。ここで、現時点でクズライでのテロ事件についてわかっている点について、五つの問いに答えよう。
1、2016年3月13日のアンカラでのテロ事件は、いつ、どこで起こったかのか?
首都アンカラの首相府中枢庁舎、国民教育、司法省からおよそ100メートル離れた、アタテュルク大通り上のバス停や地下鉄の出口がある場所で、18時43分、大きな爆発が起こった。少なくとも34人が命を落とし、71人が負傷した。
2、テロリストたちはいかに事件を起こしたのか?
関係者の証言によると、「少なくとも1人、もしかすると2人」のテロリストが乗車していた白色の、盗難車であるBMWが、ギュベン公園の機動隊のいる地点に向かった。バリケードのせいでその地点に到着することができないと、公共バスやそのバス停がある地点で、1台のバスに衝突した。バスだけでなく5台の乗用車が全焼し、20台近くもの車も損傷を負った。
3、テロの背景にはどんなテロ組織がいるのか?
治安当局筋は、昨日のアンカラで起こったテロ事件を、クルディスタン自由の鷹(TAK)という組織が起こしたものだと見ている。TAKは、2月17日に、 ギュベン公園まで2キロメートルのメラシム通りで、職員送迎用車両をターゲットにしたテロ事件も仕掛けていた。10月10日にイスラム国による自爆攻撃があったアンカラ駅は、昨日午後の事件現場から3キロメートルのところにある。
4、捜査は現在どの段階?
初動調査によれば、テロ事件はS.Ç.Dという名前の女性テロリストが起こしたとされる。犯人の特定は、死体の一部や指紋から行われたと発表された。バルッケスィール大学の学生であるS.Ç.Dは、2013年にテロ組織PKK(クルディスタン労働者党:非合法)に加入したといわれる。
5、テロ後に何が生じたか?
アンカラで厳重な警戒態勢が敷かれている一方、トルコの戦闘機はカンディルを空爆した。大統領や政界の各方面も反発を示した。ラジオ・テレビ高等機構(RTÜK)のみならず裁判所[決定]によりソーシャルメディアを含む報道規制がなされた。テロはトルコや世界のあらゆる人びとの反発を招く中で、あとには人びとの悲しい出来事のみが残った。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:田中浩太郎 )
( 記事ID:40059 )