アンカラで35人が命を落とした爆弾テロの際車中におり、実行犯のセヘル・チャーラ・デミルと一緒に死亡した男性、オズギュル・ウンサルの秘密が明らかになった。
先週日曜日、アンカラの中心街クズライでで起きたテロリスト2名を含め合計37人が命を失ったテロ事件の後、調査が続いている。なぜ自爆テロで2人が実行犯として使われたのか、解明に集中する警察関係者はPKKのセヘル・チャーラ・デミルと共に死亡したオズギュル・ウンサルに注目し、なぜ爆撃時に車の中にいたのか、その理由を捜査した。
■自爆テロ犯を恋人として母親に紹介した
情報捜査官たちがオズギュル・ウンサルの交友関係と家族に対して行った調査では、ウンサルは薬物使用により警察に登録されていたが、テロ組織とのかかわりは見つけられなかった。両親が離婚した後、母親とともにアンカラで暮らしていたオズギュル・ウンサルが、テロの少し前に自爆テロ犯セヘル・チャーラ・デミルと知り合ったことが分かった。
また、オズギュル・ウンサルが、事件前に自爆テロ犯セヘリ・チャウラ・デミルを家に連れてきて母親に恋人として紹介していたことが明らかになった。
■カモフラージュとして自動車が使われたのか
事件の調査後、警察は有力な証拠を得て、オズギュル・ウンサルはテロについて知らなかったと結論付けた。しかしセヘル・チャーラ・デミルが警察の捜査対象者であったため、警察の注意をひかないようカモフラージュするためオズギュル・ウンサルを同行させた可能性が示された。しかしオズギュル・ウンサルの関係者は、セヘリ・チャーラ・デミルとの関係に対する調査が続けられることを明らかにした。
事件の裏にいるテロ組織PKKとつながるTAK(クルディスタン解放の鷹)も声明において、オズギュル・ウンサルの名前は出てこず、テロがセヘル・チャーラ・デミルとその関係者によって実行されたと明らかにしたことが注意を引いた。
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( 翻訳者:福永千夏 )
( 記事ID:40079 )