ボスフォラス橋自殺、「飛び降りろ」と自殺教唆に求刑4~10年
2016年03月18日付 Hurriyet 紙


「ボスフォラス橋で自殺教唆」の捜査が終了した。検察は、実際に橋から「飛び降りろ」と叫んだ容疑者の女2人を「自殺教唆」の罪で起訴、それぞれに禁固4~10年を求刑した。女2人は以前の供述で、自殺を唆すような言葉は使っていないと主張していた。

 ボスフォラス橋から投身自殺したエロル・チェティンさんが飛び降りる前、「飛び降りろ、ほら」などと言葉を浴びせ自殺を唆したとされるヒュルヤ・ウイサル、メルヴェ・オゾジャク両容疑者の捜査が終了した。検察は「自殺教唆」の罪により女2人とも禁固4~10年で起訴する。起訴状が承認されれば、容疑者らはイスタンブル第一審刑事裁判所で裁判を受ける。

■女らが言葉を浴びせた後、投身した

 イスタンブル共和国検察の起訴状によると、2016年3月8日、被害者のエロル・チェティンさんはボスフォラス橋の欄干に上り自殺しようとしていた。事件現場にかけつけた警察官が自殺を思いとどまるよう尽力していた際、車で橋を通行していた両容疑者が「飛び降りろ、ほら」などと暴言を浴びせた。両容疑者が自殺を唆す言葉を浴びせたことで、被害者は容疑者らに向かい「飛び降りてやる」などと言葉を返して身を投げ、死に至った模様だ。

■説得が成功しようとしていた最中、容疑者らが浴びせた言葉で飛び降りた

 起訴状では、容疑者らは犯罪の意図は無く、無実を主張したとされている。しかし、事件記録や事件に対応した警官の証言で、被害者は以前も自殺を試みたが翻意しており、事件当日も説得が成功しようとしていたこと、しかし容疑者らの暴言に被害者が反発して自殺しようと橋から飛び降り、結果死亡した点が強調されている。また、容疑者らの否認は自己弁護に過ぎず、犯罪を行ったと理解されると述べられている。

 容疑者らには共和国憲法84条2項により、禁固4~10年が求刑された。イスタンブル第一審刑事裁判所で裁判を受ける。

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:40080 )