イスタンブル自爆テロ犯は指名手配中のISメンバーか?
2016年03月20日付 Hurriyet 紙
イスタンブル、イスティクラル大通りが19日、自爆攻撃で血に染まった。警察と情報機関からの情報によると、テロリストに関して2人の人物が疑いがもたれている。一人目はトルコで手配されていたISメンバー4人の内の一人、サヴァシュ・ユルドゥズだ。このテロリストを顔認識システムが認識した場合は、正確な結果のためにDNA鑑定が待たれている。二人目は「この地域のカメラで目撃された」と言われている、M.Ö.という24歳の人物だ。
アンカラ・クズライのテロ攻撃から6日後に、テロは今回イスタンブルの中心イスティクラル大通りで罪のない人々を狙った。週末であったため朝の時間帯にそれほど混み合ってはいなかったイスティクラル大通りでガラタサライからタクスィム方向に進んでいた自爆テロリストは、ギリシャ領事館を通り過ぎた後、大通りを歩いていた人々のそばに近づいてベイオール区庁近くのバロ通りの入り口で10時55分、自爆した。
自爆テロリストが爆発したときに、小金属球と破片が周囲にまき散らされた。近くの数十人が血の中で地面に倒れた。テロ攻撃で4人が命を失い、12人の外国人を含む36人が負傷した。メフメト・ムエッズィンオール保健相は4人の重傷者の手術を行ったと話した。
ドイツ領事館とドイツ高校は、16日にテロ攻撃の可能性のために閉館されていた。ドイツは、トルコにいるドイツ国民に注意を促していた。
治安部隊は、自爆テロリストがタクスィム広場の警察機動隊が集まった場所を狙っていたが、追跡されていると考えてギリシャ領事館の前、バロ通りの入り口で自爆した可能性を考えている。
現時点での調査の結果、頭部が取れた自爆テロリストの身元がサヴァシュ・ユルドゥズであることだった。テロリストの身元は、顔認識システムで確認された場合、正確な結果のためDNA鑑定に委ねられる。
■ヒュッリイェト紙は発表していた
テロリスト、サヴァシュ・ユルドゥズは DHKP - C (革命家人民解放党戦線)のテロ組織活動で2007年にアンカラでもイスタンブルでも逮捕されたことのある人物だ。その名前は2015年5月18日にも再び話題にあがった。アダナ県セイハン郡とメルスィン県アクデニズ郡のHDPの郡支局に爆破攻撃の実行犯としてサヴァシュ・ユルドゥズの名前が上がったのだ。ユルドゥズがその後テロ組織IS(イスラム国)の側に参加して、この組織を名乗って攻撃も企てていたと発表された。警察総局は2015年10月10日にアンカラで102人が殺害された自爆テロ攻撃のあと、ISのメンバー4人がセンセーショナルなテロを計画しているとして警戒していた。弊紙(ヒュッリイェト紙)は2015年10月25日に「彼を我々は知っていた」との見出しでフェヴズィ・クズルコユン記者の記事で(これを)報じている。
■大都市に行っていた
警察総局の警告文では、テロリストはオメル・デニズ・デュンダル、サヴァシュ・ユルドゥズ、ムハンメト・ザナ・アルカンとカザフスタン生まれの女性テロリスト、ワレンティナ・スロボドジャンジュクであると発表されていた。
警察総局とMİT(国家諜報機構)の発表では、テロリストのうち3名は「ドクマジュ」というグループに属すると発表されていた。偽名を使っているテロリストたちの写真、本名と偽名の情報も伝えられていた。手配されていた4名のISメンバーの一人であるサヴァシュ・ユルドゥズは「ハムザ・トンバク」の偽名を使っていたとも確定していた。ユルドゥズは10月23日に医者へ行っていて、10月24日に薬局から風邪薬を買っていることも特定されていた。
イスティクラル大通りの自爆テロ攻撃について考えられているもう一人は1992年にガーズィアンテプで生まれたM.Öという人物だ。
19日のテロ攻撃で、警察が地域の防犯カメラと電話記録からM.Ö.と確定したとの情報がある。警察が内務省に通した報告ノート上にあるとされているこの人物について警察にはいかなる組織的痕跡もない。また手元の最も具体的な情報は、頭部が取れた自爆テロリストは顔認識システム上では違うテロリストにマッチしているという点だ。
■3人はイスラエル人、1人はイラン人
自爆テロ攻撃で命を落とした4人のうち3人はイスラエル人、1人はイラン人であったと確定した。イスラエル人はスィムハ・スィマン・デムリさん、ヨナトハン・スヘルさん、アヴラハム・ゴドマンさん、イラン人はアリ・ルザ・カルマンさんだ。
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:40095 )