イスティクラール通り自爆犯の兄弟への取り調べ続く
2016年03月21日付 Radikal 紙


イスタンブル、イスティクラール通りで4人の命を奪い、39人が負傷した自爆攻撃を実行し、爆発で自身も爆死した「自爆犯」メフメト・オズトゥルクの兄弟もイスラム国(IS)と関わりがあったことが明らかになり、取り調べが行われている。警察は、自爆犯同様にISのメンバーであるといわれる兄弟、22歳のギョクハンと18歳以下のY・Öの取り調べにより、組織のアンテプにおける隠れ場所を解明しようと動いている。

先週の土曜日、イスタンブルで起きたISによる自爆攻撃を24歳のメフメト・オズトゥルクが実行したという結論のもと、警察は彼の父親であるナフセン、母親のファトマ、そして兄弟のギョクハンとY・Öを拘束した。その後、自爆犯につながりがあるとされた5人の親戚も拘束された。

捜査により、2013年に捜索願が出され、ISとつながりがあったことが明らかになったメフメト・オズトゥルクの母親のファトマと下の弟のY・Öが最初に取り調べを受け、警察によって釈放された。

■父親は釈放、下の弟は再び拘束

容疑者の供述に基づき、いくつかの場所へ捜査を行った警察は、自爆犯の父親のナフセン・オズトゥルクとその他5人の親戚を今日、釈放した。しかし、捜査陣は昨日釈放した家族で最年少であるY・Öを再度拘束した。取り調べが続く兄弟たち、ギョクハン・オズトゥルクとY・Öが、IS支持者であり、組織のいくつかの隠れ場所と接触があったという。

■隠れ家、からっぽに

警察組織が行った捜査により、アンカラ駅で起きた攻撃後、世間に「ガジアンテプ・グループ」として知られたISのアンテプ責任者であり、そして自爆犯として自爆攻撃を行う予定だったことが明らかになったユヌス・ドゥルマズとハジュ・アリ・ドゥルマズのことが明るみに出た。この展開後、アンテプにあるISの隠れ場所とシリアの本部との間でギョクハンとY・Ö兄弟が案内人をやっていたのが明るみになった。拘束されている兄弟たちが何度も違法な手段で往来していたのが、このことを現しているという。テロとの闘い対策局で取り調べを受けているオズトゥルク兄弟が与えた情報にもとづいて、IS関係者のいくつかの隠れ場所となっている家へ捜査が行われた。しかし捜査の結果、組織の隠れ家は最近の事件のあとで空になっていたため逮捕者はなかった。

■ISを支援する家族

この間、諜報機関がISに向けて行った調査により、イスタンブルで自爆攻撃を行った「自爆犯」メフメト・オズトゥルクがシリアに渡って、ISの隊伍に加わり、家族や近しい人物たちも「ISを支援する家族」として知られていたことがわかった。

■逮捕、釈放

「自爆犯」メフメト・オズトゥルクが去年の9月に弟のY・Öと近しい人々とともにシリアからトルコに違法に渡った後、キリスのエルベイリ地区で警察によって逮捕され、身元確認で「捜索中の人物」リストに載っていたため釈放されたことが明らかになった。

関係者はこの件について説明を行わなかった一方で、捜査ではこのことが詳細に調べられたという。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:40103 )