ハッキャーリ県ユクセコヴァ郡でおこなわれた軍事作戦で殺害され、歌-民謡を歌いながら爆弾を準備している映像が公開された女性テロリストは、ジランというコードネームをもつエメル・ギュチュルであることが明らかになった。参謀司令本部が写真を公開した26歳のエメル・ギュチュルは、 PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)のユクセコヴァの責任者であることを明らかにした。エメル・ギュチュルは「捜索中のテロリスト」のリスト で、30万トルコリラ(約1,150万円)の懸賞金がかけられている灰色のリスト(懸賞金額別に5色のリストに分けられており、グレーはその中でもっとも 低い)に掲載されていた。
参謀司令本部は、ハッキャーリ県ユクセコヴァ郡で殺害した16人のテロリストがいた建物から出てきたカメラの映像で爆弾を準備しているのが見られたテロ組織PKKのユクセクオヴァの責任者であり、ジランというコードネームをもつテロリストエメル・ギュチュルの写真を公開した。トルコ政府は、ハイマナで住民登録し1990年に生まれたエメル・ギュチュルがPKK/KCK(クルディスタン社会連合)の関係者として捜索していた。PKKのユクセコヴァの責任者で あるといわれるエメル・ギュチュルは、内務省がつくった「捜索中のテロリスト」のリストにおいて、30万トルコリラの懸賞金がかけられた灰色のリストに掲載されていた。
■軍事作戦が強化された
参謀司令部のデータによれば、ユクセクコヴァで4月2日以来130人のPKK所属のテロリストを殺害し、170個の手製爆弾を破壊した。作戦は最近では、特殊部隊の警察官のムスタファ・セズギン氏が殉職したジュムヒュリエット地区で強化されていた。軍と警察は、ジュムヒュリエット地区でバリケードを撤去し、手製爆弾を破壊するための作業を継続している。2日の夜の間、銃声と爆発音が途切れなかった同郡では、3日朝にもヘリコプターで作戦地区へ軍と特殊作戦に従事する警察官が降下した。
■PKK潜伏拠点へ砲撃
シュルナク市の中心では、3月14日から始まった外出禁止令とともに治安部隊によって始められた、殉職したメフメト・チフチ軍警察中尉の(名前を付けた) 作戦をディジレ、バフチュリエヴレル、ジュムフリイェトとイスメトパシャの各地区で強化した。狙撃するテロリストが潜伏する広場、塹壕及び、爆弾が仕 掛けられたバリケードに向け、戦車で砲撃が行われた。
治安部隊は作戦のおよそ三分の一を終了させ、包囲網の中にいるPKKメンバーに対し、「降伏せよ」との呼び掛けを昨日も続けた。治安部隊は、PKKメン バーによるロケット砲、手製爆弾及び狙撃などの攻撃に即座に反撃している。テロリストは包囲された地区から時折逃亡を試みるが、包囲網の中へ押し込められている。PKKメンバーは、無人となった地区での家々に対し治安部隊の進軍を遅らせるために手製爆弾を設置し爆破している。外出禁止令が継続している市内 中心部で続けられている軍事作戦で、1,302軒を捜索及び検分作業がおこなわれた。治安部隊は、4日までに安全処理した爆弾だけでなく、PKKメンバー が各々12キロから200キロの間で変化する、(合計)数トンとなる爆発物をバリケードと家々へ仕掛けていることに注意している。このことにより作戦は、 細心の注意を払い実施していることを強調した。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:40201 )