ハーメネイー最高指導者「現代は話し合いの時代でもあり、ミサイルの時代でもある」(2)
2016年04月02日付 Iran 紙
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、「今日の時代、そして明日の世界は話し合いの世界であり、ミサイルの世界ではない」などと考えている者たち〔※〕を強く批判し、
時代はあらゆるものの時代である。そうでなければ〔=あらゆる分野での進歩を追求しなければ〕、国民の権利は容易かつはっきりと〔敵の〕食い物になってしまうだろう。
と指摘、さらに「もしこうした議論が無知ゆえに出たものであるならば、それはそれで問題だ。しかしもし意図的に出されたものであれば、それは裏切りである」と付け加えた。
※訳注:ラフサンジャーニーが3月24日付のツイッター上のメッセージで、「明日の世界は言論の世界であり、ミサイルの世界ではない」と投稿したことを想定している。
革命最高指導者は、最新鋭かつ精確無比のミサイル〔技術〕が革命防衛隊によって示されたことは、アメリカとシオニスト体制に苦しめられながらも、何もできぬ諸国民を喜ばせたと指摘し、「敵はつねに、自らの軍事力やミサイル力の強化に努めている。こうした状況で、どうしてミサイルの時代は過ぎたなどと言えるのか」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、こうした議論は〔革命直後の〕暫定政権の一部メンバーら〔※イラン自由運動などの穏健派のこと。その後の革命体制からは「リベラル」として非難された〕がしていた議論に似ているとし、彼らは革命の初期に、購入したF14戦闘機はアメリカに返してしまえ、何の役にも立たない!などと言っていたと指摘した。
革命最高指導者はその上で、「当時、我々は〔リベラル派に対して〕抵抗し、〔彼らの議論の秘められた動機や根拠のなさについて〕暴露した。そしてそれから少し経って、サッダーム〔・フセイン〕がイランを攻撃し、我々がこうした国防上の手段をどれだけ必要としているのかが明らかになったのである」と付け加えた。
革命最高指導者は、外交的手段や政治的交渉については、いくつかの例外を除いて賛成していると再度強調した上で、「我々が話し合いに反対しているかのように宣伝すべきではない。我々が言っているのは、欺されることのないよう、力強く、かつ賢く交渉しなければならない、ということだ」と続けた。
同師は抵抗経済についても、「議論やスローガンを繰り返せば、食傷気味になる。国の経済や人民の生活状況の改善に向けて、実行するときなのだ」と指摘した。
革命最高指導者はまた、預言者一族の悲劇を歌い上げるマッダーフたちへの勧告の続きで、若者の信仰を弱体化させるために敵が企てている試みに対抗することが必要だとし、「イスラームとイスラーム体制の有効性に対する若者の信仰を弱体化させようとする試みが行われている。イスラーム共和国の命運が続くようなことはないなどというような唆しすら行われている」と付け加えた。
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( 翻訳者:TOU )
( 記事ID:40251 )