シリアからのロケット弾、キリスに着弾
2016年04月12日付 Hurriyet 紙


キリスに今朝、シリアが撃った3つのロケット弾が着弾した。朝9時40分ごろ、エクレム・チェティン街区の住宅地がある地区でロケット弾が爆発した後、その地区に警察と救急隊が送り込まれた。キリス県当局は、2人の重傷を含む計8人が負傷したと発表した。負傷者のうちの一人は、その晩に亡くなった。

シリアから撃たれたロケット弾のうちの一つはバスターミナル周辺の空き地に着弾し、もう一つは、イブニ・シーナ通りの4階建てのマンションの2階に着弾した。キリス県当局は2人の重傷を含む計8人が負傷したと発表した。負傷者のうちの一人はその晩に亡くなった。

負傷者は、112番の救急隊により、キリス国立病院に運ばれた。ロケット弾が着弾した地区ではビルと一部の車が被害を被った。

この間、ロケット弾が着弾したビルの向かいにあるキリス市暫定教育センターで教育を受けていたシリア人生徒が放免された。爆発の後、(ロケット弾が着弾した)地区へ多くの救急車と救急隊が送り込まれた。警察は、周辺で治安維持対策を行った。

■トルコ国軍(TSK)はシリアでのイスラム国(IS)を攻撃

アナトリア通信社が治安関係者から得た情報によると、昨晩と今朝、シリアから撃たれたロケット弾がキリスのいくつかの地域へ着弾した後、TSKのキリス国境にある榴弾砲はアレッポ県のアアザーズ地区におけるISを攻撃した。トルコとシリアの国境に配置された40㎞の射程をもつ榴弾砲からシリアのISへ向けて集中砲火が行われた。

治安関係者は、集中砲火でソラン、エフテムラト、ダブク、アクテリン村周辺におけるISの拠点を攻撃目標にしたと述べた。協定のルールにもとづいてISに対して反撃したが、テロ組織兵員は移動式のロケット砲の場所を絶えず変更したとする治安関係者は、TSK隊員らが確認した新しい攻撃対象を破壊したと述べた。

■人々が県庁の前で抗議を始めた

一方で、キリスで生活している何百人もの人々は相次いで起こった爆弾による死者と負傷者に対して抗議するためにキリス県庁の前に集まった。生命の安全と対処を求めて、ロケット弾が国境を越えたことに対する市民の抗議をうけ、県庁とその周辺に多くの警察がおくりこまれた。

■緊張は終わった

キリスに相次いでロケット弾が着弾したことに対して、行進をしてやっていきた県庁の前のジュムフリイェト広場で抗議を行った約2000人もの集団は、2時間後に解散した。

しばしば、治安部隊と市民との間で諍いがおこった抗議行動では、ロケット弾が市に着弾したことに対する反発が示された。ガーズィアンテプから応援部隊としてきた警察と県軍警察部隊付属の装甲車でもって県庁とその周辺で厳しい予防措置がとられ、抗議行動は何事もなく終わった一方、群衆を導いていたという理由で何人かが拘留された。市では緊張が終わったが、治安部隊が警戒している。 

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( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:40261 )