銃はどうやって獄中にもちこまれたのか?ーメルスィン女子大生殺人犯の獄中殺害
2016年04月13日付 Cumhuriyet 紙


メルスィン女子大生殺人事件に関する捜査で、新たな事実が発覚した。

アフメト・スプヒ・アルトゥンドケンは昨年2月11日、メルスィン県タルスス郡でミニバスに乗ったオズゲジャン・アスランさん(20)を強姦した後、殺害して遺体を焼いた容疑で逮捕され、アダナE型刑務所に収監された。ギュルテキン・アラン容疑者はアフメト・スプヒ・アルトゥンドケンを同刑務所で殺害し、 アフメト・スプヒ・アルトゥンドケンの父親で共犯のネジメッティン・アルトゥンドケンに傷を負わせた。これに関して、容疑者がどのように犯行に及んだかが明らかとなった。

■メルスィン女子大生殺人犯を殺害したギュルテキン・アラン容疑者の初の証言

アラン容疑者が同室に収監されていたヒュサメッティン・バーラル受刑者と契約を結んだこと、バーラル容疑者の妻ガムゼが今回の事件に使われた銃を刑務所に密かに持ち込んだこと、看守のハジュ・アフメト・オズドアンがこれを幇助したことが分かった。

■メルスィン女子大生殺人犯を殺害した容疑者は、犯罪を繰り返していた-人質にとり、13秒後撃った

銃の持ち込みを幇助した看守のハジュ・アフメト・オズドアンが殺害の2日前、6カ月にわたり休職したこと、アラン容疑者がトカット県で運営していたカジノや娯楽施設を訪れていたこと、アダナ県でアラン容疑者を介してレストランの経営を始めていたことが分かっている。
アラン容疑者がトカット県で看守のハジュ・アフメト・オズドアンが運営する飲食店のため、女性を確保し、これらの見返りとしてアフメト・オズドアンはアラン容疑者に刑務所で銃が渡るよう手伝ったことも発覚した。

■銃は下着に隠され、刑務所に持ち込まれた

ミッリイェト紙のトゥルケル・カラプナル記者の報道によると、殺害の少し前、アラン容疑者と同室のバーラル受刑者を妻ガムゼ・バーラルが訪ねていた。以前から数回にわたり、面会に来ていたガムゼは義足を使用していたため、X線検査を通過する際、疑いを持たれなかった。こうしてガムゼは下着に隠した銃を刑務所内に持ち込んだ。同刑務所に収監されていたバーラル受刑者に銃を届けたガムゼは、面会後刑務所を後にした。

■世間の声を代弁した

事件が起きた日、ギュルテキン・アラン容疑者と、同じく受刑者のアダナ市のフェルハト・ユクセル元事務局長補佐は運動に連れ出された。ユクセル受刑者は看守の目をごまかし、その間にアラン容疑者がアフメト・スプヒと父親のネジメッティン・アルトゥンドケンの部屋に行き、名前を呼んで、アフメト・スプヒとその後ろにいた父親のネジメッティン・アルトゥンドケンに向け発砲したことが分かった。

■彼らは逮捕された

殺害の疑いがあるギュルテキン・アラン容疑者を幇助したとされるアフメト・テキン・バイカル、フェルハト・ユクセル、ハジュ・アフメト・オズドアン、ヒュサメッティン・バーラルとその妻ガムゼ・バーラルは検察局の尋問を受けた後、「殺害」と「殺害幇助・共犯」の容疑で送還され、裁判所により逮捕された。

■殺人犯殺害で5人が懲戒免職に

ベキル・ボズダー法相はオズゲジャン・アスランさんを殺害したアフメト・スプヒ・アルトゥンドケン受刑者が刑務所で殺害されたことに関し、「我々は刑務所内で働く看守や職員の助けを借りたことで初めて犯行が実行可能となったと捉えている。職員によって銃が刑務所内に持ち込まれたことに関し、あることが発覚した。刑務所長2人と警備員3人の職員が懲戒免職となった。刑務所内の助けを借り、銃が持ち込まれたということを擁護することはできない。警備にも脆弱な部分があった。怠慢や故意に犯行を見逃した者に関しては、誰の疑いも残らないよう、全手続きが行われる」と述べた。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:40265 )